2017.03.28
生地の買付けの際、判断基準を2つ、自分自身で設けています。
1つは、自分が欲しいかどうか、またはお客様の顔が浮かぶかを
基準にしています。買付けに行くと、目移りするくらい生地があり、
営業マンの誘惑と、普段見ないような生地に負けそうになるんですが(笑)
また、もう1つの基準は、生地の組織で横糸が2本に
なっているかどうかです。生地の良し悪しの判断基準に
重きを置いているのですが、英国生地に多く使われる組織で、
個人的に好んで着用もしています。生地は、経糸(たていと)と
横糸から出来ているんですが、経糸は生地の重さで伸びて
しまうのを防ぐ為、2本で形成されています。しかし、
横糸は、軽量化、色合い、風合いなどを考え1本で
織り上げられている物が多いです。特にイタリア生地は
ほとんどといっていいほど、この組織ですね。しかし、
中には、イタリア生地なのに横糸が2本の贅沢な生地が存在します。
特徴は、耐久性が上がり、生地にハリコシが出るので、
パンツのラインが綺麗に出るんです。短い脚を、
少しでも長く見せたいあまり、私自身好んで選んでいるのは、
その為なんです(笑)
ビジネスにおいても、スーツのサイズが合っているのは基本ですが、
さらに求めるとすれば、誰しも脚が長く見える事で、
スタイルがよく見えますので、自信も出てきますし、
仕事のモチベーションも上がります。せっかくビジネスシーンで
頑張る為にスーツをオーダーするのであれば、よりプラス要素を
もった生地をお選び頂きたいと思います。また、少しでも
お仕事のプラスになる服選びのご提案が出来ればと思っています。
ストアマネージャー 河内 昭宏