2016.11.28
こんにちは、山内です。
11月もあと少し、気を引き締めて行きたい所ですね。
では、早速
フルオーダーのお話し、「初めてのフルオーダーvol4」です。
今回はいよいよ仕上げ用の本番生地で仮縫いをすすめて行きましょう。
前回の仮の生地での補正は、体型から出るシワや、間接部の可動域の調整が中心になっていました。
今回の仮縫いでは、生地に対しての補正が中心になります。
全然関係ないですけど、仕付けが付いたスーツってカッコいいですよね!!
フルオーダーって感じします。
正面からはタイトなシルエットで大まかなシルエットはまとまった様に見えます。
前回のトワルの時にお腹回りを少し詰めたのでシルエットにメリハリがより生まれました。
今回の本番用生地には日本を代表する素材として、葛利毛織さんの生地をえらびました。
素材のクオリティーが高いですのでキレイなドレープを出します。
その分、シワを拾いやすく、補正をしっかり行わないとシワの歪がベカベカ光っていまいちなスーツになってしまいます。
腕が問われる素材ですので、気合を入れて補正しましょう。
前回の仮の綿素材の時は気になりませんでしたが、袖筒が少し細く腕に無駄なシワが出ているので、5㎜程度袖筒を太くしましょう。
そうすると引っかかりが取れてストンとキレイな袖になります。
パンツの方は、前回もおしり下のシワを取りましたが、まだ少し気になりますね。
前回同様の補正を入れましょう。
前回の補正でウエストを詰めた分、ベントが少し開いてしまいました。
お尻周りを大きく作り直して修正しましょう。
前回の補正でも背中のシワを取りましたが、まだ少し残っていますので、
もう少し緩みを摘みましょう。
今回はしっかり補正写真を収めましたよ!
以上の点を補正してキレイな線を出したいと思います。
この様に、適度なゆとりを残して少しずつ修正する事で、動き安さと見た目とのバランスが取れた良いスーツが仕立てられるのです。
次回は、上衿を付けて、本仕上げの確認になります。
もう約1ヶ月間、ワクワクして待ちましょう。
では、また「初めてのフルオーダーvol5」までお待ち下さい。