【スーツのラペル完全ガイド】ノッチ、ピーク、ショールだけじゃない!セミノッチやセミピークの特徴も

2024.10.18 成人式スーツ 結婚式参列衣装 フォーマル 新郎衣装 ビジネススーツ

【スーツのラペル完全ガイド】ノッチ、ピーク、ショールだけじゃない!セミノッチやセミピークの特徴も

スーツのデザインや印象を大きく左右する要素の一つが「ラペル(襟)」です。ラペルの種類や形状によって、スーツ全体の雰囲気が変わり、フォーマルな場からカジュアルなシーンまで、適切なラペルを選ぶことで洗練された印象を与えることができます。今回は、定番のラペルデザインに加え、セミノッチやセミピークなどの解説も、さらにはシングルやダブルのスーツとのイレギュラーなラペル組み合わせについても詳しく解説していきます。

 
 
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ラペルとは?

ラペルは、ジャケットやコートの前面にある襟の折り返し部分を指します。ラペルの形状や幅によってはスーツのスタイルが変わり、その人の印象を左右する重要な要素となります。ラペルには、いくつかの基本的な種類があり、それぞれが異なる印象を与えます。その為ラペルについて知っていて損はありません。

ラペルの基本的な種類

まずは、最も一般的なラペルの種類であるノッチ、ピーク、ショールの3種類を紹介します。それぞれが与える印象や、適したシーンについて詳しく見ていきましょう。

1. ノッチドラペル(Notch Lapel)

ノッチドラペルは、最も標準的なラペルの形状で、襟に切れ込み(ノッチ)が入っていることからこの名前がついています。ビジネススーツでは一般的に見られるデザインで、どんな体型にも合うバランスの取れたラペルです。

  • 特徴:汎用性が高く、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで着用できる。
  • 与える印象:誠実で信頼感のある印象を与えます。ビジネスシーンでは最も無難な選択肢です。
  • 適したシーン:ビジネスミーティング、面接、オフィシャルな場面全般に適しています。
2. ピークドラペル(Peak Lapel)

ピークドラペルは、襟の先端が上向きに尖っているラペルで、よりフォーマルで力強い印象を与えます。タキシードやダブルブレストのジャケットに使用されることが多く、ラペル自体が目立つデザインです。

  • 特徴:エレガントで威厳があり、スーツのフォーマル感を高めます。肩幅を広く見せ、堂々とした印象を与える効果があります。
  • 与える印象:威厳や存在感、自信を象徴するスタイルで、ビジネスの場では特に自己主張をしたいときに効果的です。
  • 適したシーン:結婚式、式典、フォーマルなイベント、自己アピールが必要なビジネスシーン。
3. ショールカラーラペル(Shawl Lapel)

ショールカラーラペルは、襟に切れ目がなく、滑らかに曲線を描くデザインで、最もフォーマルなラペルの一つです。タキシードなどのイブニングウェアに使われることが多く、エレガントで上品な印象を与えます。

  • 特徴:襟が曲線を描き、柔らかく優雅な印象を与えます。タキシードやディナージャケットでよく見られるデザインです。
  • 与える印象:優雅さ、上品さ、洗練された印象を与えます。特にフォーマルな場ではその効果が高まります。
  • 適したシーン:結婚式や晩餐会など、極めてフォーマルなイベントに最適です。
セミノッチ(フィッシュマウス)やセミピークといったラペルのバリエーション

ラペルには、基本的なノッチ、ピーク、ショール以外にも「セミノッチ」や「セミピーク」などの変種があります。これらはラペルの細かいデザイン変更によるもので、さらに繊細なスタイル調整が可能です。

1. セミノッチラペル(Semi Notch Lapel)

セミノッチラペルは、その形状が似ていることから別名フィッシュマウスとも言われ、通常のノッチドラペルと比較して、襟の切れ込みが浅く、より控えめな印象を与えます。ビジネスシーンでも見られるデザインです。

  • 特徴:ノッチドラペルよりも切れ込みが浅いため、スーツ全体が柔らかく見えます。
  • 与える印象:控えめで落ち着いた印象を与えるため、保守的なビジネスシーンでも無難に着こなすことができます。
2. セミピークラペル(Semi Peak Lapel)

セミピークラペルは、ピークドラペルに似ていますが、襟の先端がやや控えめで、尖り具合が緩やかなデザインです。フォーマルな場面に適しながらも、過度な自己主張を抑えた印象を与えます。

  • 特徴:ピークドラペルほどの強い印象を与えないため、フォーマルながらも落ち着いた印象を演出できます。
  • 与える印象:フォーマル感はありつつも、ピークほどの存在感を抑え、優雅さと落ち着きを持つバランスの取れたデザインです。
イレギュラーなラペルとフロントの組み合わせ

スーツのラペルとスーツスタイルの組み合わせによっては、イレギュラーな印象を与えることがあります。これらの組み合わせは、一般的ではないものの、個性的なスタイルを求める人にとっては面白い選択肢です。

1. シングルブレストでピークドラペルを選ぶ場合

通常、ピークドラペルはダブルブレストのスーツに用いられますが、シングルブレストのスーツでもピークドラペルを選ぶことができます。この場合、スーツにフォーマルな雰囲気を加え、個性的でありながらも力強い印象を与えます。

  • 与える印象:シングルブレストにピークドラペルを合わせると、「自信」「個性」「アグレッシブな印象」を与えます。通常のビジネススーツとは一線を画すスタイルで、特にクリエイティブな業界や自己主張が必要な場面に適しています。
  • 適したシーン:ファッション性が重視されるシーンや、カジュアルなビジネスイベント、パーティーなどで活躍します。
2. ダブルブレストでノッチドラペルを選ぶ場合

ダブルブレストのスーツには通常ピークドラペルが選ばれますが、ノッチドラペルを選ぶと、ややカジュアルな印象になります。フォーマルさが少し和らぎ、柔らかい印象を与えますが、ビジネスシーンではあまり一般的ではありません。

  • 与える印象:ダブルブレストにノッチドラペルを合わせると、フォーマル感が薄れ、カジュアルで軽やかな印象を与えます。ただし、フォーマルな場面ではやや控えめすぎるため、場面を選ぶ必要があります。
  • 適したシーン:ビジネスカジュアルな場面や、クリエイティブな職場、カジュアルなパーティーなどで活躍します。
まとめ

スーツのラペルは、その形状や幅によってスーツ全体の印象を大きく左右します。ノッチ、ピーク、ショールと

といった基本的なラペルに加え、セミノッチやセミピークなどのバリエーションも知っておくことで、より細かいスタイル調整が可能です。また、イレギュラーな組み合わせによる独自のスタイルを楽しむことで、自分らしさを表現しつつ、シーンに応じた適切な印象を変えることができます。

ご自身の体型やTPOに合わせたらラペルを選び、スーツスタイルをより精査されたものにしていくのにお役立て下さい。

 
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