2023.10.02 ビジネススーツ
丁度、今が衣替えシーズン真っ只中。
マスクを外してのビジネススタイルは4年振りになりますね。
4年振りにビシッとスーススタイルを決めたいところ!
そこで今回は、ビジネススーツについての意識を高く、〝 特に管理職の方には 〟 高くもって欲しいというお話を、部下や取引先の方の視点でお話したいと思います。
とは言っても、取引先に一目置いてもらうために、部下になめられないために、高級なブランド物を身に付けて欲しい、とかの話ではありません。
大袈裟に言いますと、内面の意識50%と外見の見せ方50%の意識改革、とでもいった所でしょうか。
貴方の部下や業務担当者は、お客様や取引先に対してもちろん会社の顔として接していますが、これは相手からすると、会社として接する機会の多い表面的な部分になります。好印象でスマートな対応が求められます。
対して、管理職の貴方はお相手の立場から見ると、会社の内面(内部)という捉え方をされていることに間違いないと思います。変化に対応した問題解決力などを求められます。
この考え方からすると、貴方の服装が、部下や業務担当者と同じ見え方ではダメですよね。
・
例えばこちらの、明るいネイビーの無地×白シャツ×レジメンタルタイ、というコーディネート。
爽やかで真面目な印象を与え、大多数の方に好印象をもってもらえる、サラリーマンとして花丸お手本のようなスタイリング。
「こんな格好の営業担当者なら信頼出来るなぁ」と思いますよね。
でも、上司である貴方が、この爽やかなスタイリングをして取引先に会うのは如何なものでしょうか??
もちろん、真面目で清潔感のある服装であることは必須ですが、立場に応じ、落ち着きと安心感・対応力という印象も持ってもらう必要があります。
例えば、こちらのような、濃紺のシャドーストライプの3ピーススーツに上質コットンの白無地のシャツとボルドー無地のシルクネクタイ&白チーフというコーディネート。
1品1品は、特に特別でも無いアイテムですが、全体でとても「落ち着いた貫禄」を醸しだしていると感じませんか?
何故でしょうか?
考えられたコーディネートをしているから。
「スーツをおしゃれに着たい」と考えたとき、柄物を取り入れることに意識が向く人は多いでしょう。
無地で無難なものよりファッション性が高まる柄物ですが、考えずに使ってしまうと失敗してしまいがち。
そこでおすすめなのが、引き算で柄を取り入れる方法。
入れたい柄を中心に考えるのではなく、一番目立たせたいポイントに柄物を選択する手法です。
例えば、柄のあるスーツにするのであれば、ワイシャツやネクタイは無地にするか、遠目に柄が目立たない控えめなものにしましょう。
今回のコーディネートのスーツは、遠目には無地に見えますが、光が当たることで織柄のストライプが現れるダークネイビーのシャドーストライプ柄。
●合わせた小物はシャツも含めて全て無地
●ネクタイのボルドーも、スーツに合わせて重めのトーン
●スーツスタイルを完成させるポケットチーフも潔く白色
ダークネイビー7:ホワイト2:ボルドー1 という配色ですね。
何かを主張する着こなしではなく、安定感、落ち着きを重視する着こなし。
これが、管理者である貴方に相応しい「落ち着いた貫禄」「信頼感」を演出してくれるのです。
申し訳ございません、話が横道にそれて、具体的なコーディネートの内容になってしまいました、、、。
ここから、今回の本筋〝 意識改革 〟に戻します。
服装について、気を付けて意識を変えるべき具体的なポイントはこちら
1・スーツはもちろん、シャツもサイズ感を合わせて下さい
2・トータルバランスを意識してください
3・シワに対して敏感になってください
4・スーツの連続着用は控えてください
それでは、1点づつ解説していきます。
このサイズの話を言いかえると「身だしなみを整える」です。その反対語は「だらしない」。
ビジネスシーンにおいて最も避けたい言葉の一つです。
人間なのでだらしない部分はどうしてもありますよね。
ただ、例えば、現場担当者は多少だらしない部分が見えてしまっても、愛嬌や付き合いの中で人間らしさで収まる部分もあり、また、見た目が少しだらしなくても仕事をキチンとこなせばギャップ効果もあって評価が上がることも。
しかし、上司が「だらしない」印象を与えてしまうと=だらしない会社組織 という印象になってしまします。
ステージが1つ悪化します。
スーツだけでなく、シャツも同じように自分に合ったサイズのモノを着てください。
ウエストが大きすぎて、お腹周りに生地が余ってぐちゃぐちゃになっていませんか?
袖が長過ぎて手の甲にかかってしまっていませんか?
それ、全部だらしなく見えています。
トータルコーディネートを完成させてください、とまでは言いません。そのようなことはかなりハードルが高いので日常的に行うのは難しいかと思います。
ですが、意識するだけで、チグハクな合わせは無くなります。
朝起きて、顔を洗って、着替えるときに、手前にあるシャツを取って、手前にあるネクタイを取って、手前にある靴下を履いて、手前にあるスーツを着て、「行ってきます」って出掛けていませんか?
もしかしたら、朝食後、奥様に「はいっ、これっ、クリーニングから戻ってきてるからっ」て渡される一式を、慌てて履いて着て出掛けていませんか?
その行動を意識することからスタートしてください。
せめて、全て着た後に自分の全身を鏡で見る時間を作ってください。
鏡の自分を見て「あれ、何か違うな」と思う事があるかもしれません。
気付けて良かったですね!
その格好のまま出掛けずに済んで良かったですね!
すぐに着直してください。
シワは、私生活がだらしない、と思われる原因です。
夕方にスーツに付いているシワは、1日着ていたことによる着用シワで、正直、誰にでも付いています。
ですが朝一からのシワはNG。シワの付いているスーツを着て出掛けた、という風に見られます。
きちんとスーツの管理をしていない人だ、シワシワのスーツを着ても恥ずかしくない人だ、と思われます。
その日のシワは、その日のうちにトル、が原則です。
ウール素材のスーツのシワは、ローテーションで数日吊るして休ませているの間に、自然に伸びてくれます。どうしても伸びないシワは蒸気(アイロンのスチーム)で伸びます。
なかなか自分では気付かないシワに、背中のシワとスラックスのヒザ裏のシワがあります。
脱いだスーツを見て確認するようにしてください。
数着のスーツをローテーションで着て下さい。
1日着たら3日は休ませる、が基本です。
何故休ませるのか、というと、スーツは、基本的に 天然の動物繊維(WOOL)で作られているから。
このWOOLにはシワが自然に戻る特徴があるのですが、3日休ませなければ、シワにシワを重ねていくことになり、素材を傷めてしまいます。
さらに風通しの良いところで、しっかりと汗の湿り気を取り除いていただくことが重要です。そうしないと、脂分を含んだ湿気がスーツの素材を傷めてしまいます。
それがスーツを長く着るための秘訣、他の人から見たときに好印象を保つ秘訣です。
毎日スーツを着られる場合は、シーズンごとに3着以上は必要ということになりますね。
いかがでしょうか。
何故管理職だと服装に気を付けなければいけないのか、どういう点を気を付ければ良いのか、お伝えさせていただきました。
特に難しいことはなく、ちょっとご自身で意識をしてみるだけで、他の人からの見え方は全然違ってきます。
このことを、意識して服装に気を付けると、断然スマート!ぜひ意識してみてください。
最後に念押しさせていただきます。
部下は、キッチリ身だしなみが整って、頼りがいのある上司が良いと思っていることに間違いありません!
取引先は、落ち着きが有って、対応力と安心感を感じる相手が良いと思っていることに間違いありません!
オーダースーツ
管理職の方には、堂々とした佇まいになるよう “ 自分自身の身体に沿ったサイズ感 ” で、高級である必要は無いけれど、 “ 上質な素材感 ” のスーツを着ていただきたいと思います。