2023.05.19 ビジネススーツ ジャケット スラックス ビジネスシャツ
クールビズでは、シャツとパンツが着こなしの軸になる季節です。
軸の一つとなるパンツ選びでは、スラックス、チノパン、ジーンズの使い分けを知らないまま取り入れられている事も有るかもしれません。
そこで今回は、スラックス、チノパン、ジーンズの違いと使い分け、クールビズでもだらしなく見えないパンツのサイズ選びの基準を改めて確認して行きましょう。
長ズボンを指す言葉で、語源のスラック(slack)とは「ゆるい」といった意味があり、全体にゆっくりしたシルエットのパンツとなっています。
また、定義の一つに「スラックス」とはスーツや制服の上着と対で用いる正装のパンツを表す言葉でもありますが、現在では対でなく単品でもキレイ目のパンツであれば、スラックスと呼んでも違和感は無いと思います。
スラックスの基本として羊の毛(ウール)または、それに準ずる生地で作られており、シワが残りにくく、両足筒の中心にセンタープレスという折り目が入れられ、整えられたシルエットとなっており、フォーマルビジネス用のパンツとしてはスラックスが相応しいパンツです。
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スラックスとチノパンとの違いでは、スラックスはウール素材で出来ている物が中心ですが、チノパンは「チノ・クロス」と呼ばれる綿やポリエステル(まれに麻)のアイボリー色やベージュ色の生地を使用しており、日本では、綿パンと言えばチノパンを指す事が一般的です。
綿素材で出来たパンツの特性上、シワが残りやすい事から、チノパンはカジュアルな日常用として使い分ける事が多く、フォーマルの席ではウール素材、日常用としてチノパンを履くのが相応しいと言えるでしょう。
元々のジーンズは、スラックスやチノパンと違い、細身の動きを妨げないシルエットであり、センタープレスが入らない物が中心でした。現在ではシルエットもデザインの一部として、センタープレスも入れて販売されているパンツも見られます。
ジーンズの共通点としては生地を「インディゴ」と呼ばれる染料で染める事により、汚れの目立ちにくさに気を配った生地選びとなっており、ポケット口にはリベットと呼ばれる金属金具での補強が施され、よりカジュアルな作業用パンツとして履くのが相応しいと言えるでしょう。
・お客さんと合う機会のある日はフォーマルなスラックス
・デスクワークの日は日常用のチノパン
・作業の多い日は作業用のジーンズ
この様に仕事の内容に合わせてパンツを使い分ける事で、それぞれのパンツの魅力を十分に発揮し、その場に相応しい着こなしに繋がります。
仕事の業種や職場環境にもよりクールビズの服装規定が異なりますが、パンツ選びの基準として覚えておきましょう。
どのパンツもサイズ選びを間違えると野暮ったい印象に繋がり、それぞれのパンツの魅力が発揮されませんので、サイズ選びの基準を確認しておきましょう。
パンツのサイズバランスはヒップサイズから
パンツ全体の見た目はヒップサイズで決まります。
脇ポケットの口が開く場合は体のヒップサイズに対してパンツが小さく、
反対に大き過ぎる時は股の部分にシワが入りだらしない印象になります。
ウエストサイズは履き位置を確認
ウエストサイズは、正しい履き位置で履く事が大切です。
パンツの正しい履き位置は腰骨にちょうどかかる位置が正しい履き位置です。
ウェスト位置を上げ過ぎると、窮屈な見た目になる事と、時間の経過と共に腰骨の位置に落ちてきます。
反対にウェスト位置が低いと腰履きに見え、全体のバランスが悪く見えます。
またウエストサイズは、一般に手の平一つ分の余裕が基準です。
ゆとりがあり過ぎると、ベルトを締めた時のスマートさに欠けてしまいますし、小さいと
食事をした後に苦しく感じる事もあります。
股下丈はハーフクッションが基本
裾の丈の長さは、靴の甲に届くか届かないかの「ハーフクッション」が基本です。
靴に届かないくらい短い丈を「ノークッション」しっかりと甲にかかる物を「ワンクッション」と呼びます。
股下丈の長さは、トレンドや上着丈の長さ、裾幅とのバランスもありますが、あまりにも長い場合や短いパンツは整った印象にはなりませんので、ハーフクッションを基準に合わせる様にしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は、スラックス、チノパン、ジーンズの違い、クールビズでもだらしなく見えないサイズ選びの基準を改めて確認して来ました。
正しい着こなしで気持ちよく暑いクールビズシーズンを乗り越えましょう。
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