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2023.04.02 フォーマル ビジネススーツ
「高級スーツ」の代名詞、「ゼニア」がなぜ選ばれるのか、人気の秘密を知ってる？
「ゼニア」は、世界中のセレブリティから愛されている、人気のブランドです。
この記事では、なぜ高級で値段が高いはずの「ゼニア」が選ばれるのかについてご紹介して行きます。
目次
ゼニアとは？
このブランドの事を初めて知ったという方も有ると思いますので、ブランドのご紹介から始めましょう。
イタリアを代表する老舗ブランド「ゼニア」は、正式名称を「エルメネジルド・ゼニア・Ermenegildo Zegna」と言います。
イタリア北部のトリヴェロで1910年に繊維工場として創業しています。
工場と言っても、生地を織る織機を数台構えただけの小さな工場です。
以来、小さな工場を拡大していき生地だけでなくアパレル全体まで取り扱い、実に100年以上愛されるスーツの老舗ブランドになるまで成長させています。
ゼニアが長く愛されている理由の一つは、最高品質の生地にあります。
創業者であるエルメネジルド・ゼニア氏は創業当時から「世界一美しい生地」を作るというコンセプトを持っており、高品質な原毛を原産地から直接買付けを行い、繊維加工から製品の生産まで全て自社で行っています。
ゼニアの「世界一美しい生地」こだわり
「世界一美しい生地」を作るというコンセプトの２つのこだわりを見てみましょう。
原材料へのこだわり
一般的な生地メーカーは加工された糸を買い付け、生地や製品を生産するのが主流です。
しかしゼニアは「世界一美しい生地」を作りのために原産地と直接契約をして高品質原毛を買付け、紡績、染色といった工程まで一貫して自社で生産しています。
原糸の材料となる羊毛の審査も大変厳しく、羊毛はオーストラリアやニュージーランドなど世界中の牧場から厳選して買い付けをしますが、その中でも脇や肩の非常に柔らかい羊毛のみを使用するなどこだわりの徹底ぶりを見せます。
水へのこだわり
現在のゼニアが本拠地を構えるイタリア・ビエラは、アルプス山脈に由来するキレイな水が毛織物の生産に非常に適しているエリアです。
繊維や毛織物製品を生産する工程では、羊毛の染色と洗浄を繰り返して原糸を作り上げる為のキレイな水が必要不可欠です。
最近では人工的にろ過した水を使う織物工場も見られますが、ゼニアのこだわりとしてアルプス山脈の水を使用する事で、天然素材が持つ自然な光沢が産れると考えられています。
ゼニア人気の秘密「美の哲学」
原材料と水へのこだわりをさらに「ゼニア」で長年培われた織り方の「技術」と「センス」によってより魅力的なスーツ生地へと表現するのです。
広く一般に細い繊維のみで織られた生地は軽量で肌触りがよく、光沢のある生地に仕上がるというのが一般的な考えかたです。
反対に太い繊維よりも耐久性には欠け、スーツとして着用後にシワが残ってしまうという細い繊維ならではのデメリットもあります。
しかしゼニアは、一つの生地に太さの異なる繊維を織り交ぜて使うという独特の「技術」で、高級感と耐久性を兼ね備えた生地に仕上げます。
こうする事で、細く繊細で美しい生地の見た目だけでなく、スーツとして着用後にもシワが残りにくいという、洋服としてトータルで見た時の美しさという「センス」がゼニアの人気の秘密「美の哲学」となって表れているのです。
ですので、他の生地ブランドが使用する生地規格「スーパー表示」をゼニアは使用していません。
国際羊毛繊維機構(IWTO)が定めるウール糸の規格「スーパー表示」では、例として16.0ミクロンのウール糸で織られた生地はSuper 150’sというように「糸の太さや耐久性の基準」といった生地の品質をスーパー表示で表しますが、異なる太さの糸を織り交ぜて使うゼニアにとっての「生地の基準」とは、単なる繊維の太さだけでなく、その組み合わせや繊維の本数、織り方によって異なる「生地の美しさの基準」でゼニアの生地コレクションは決められています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「高級スーツ」の代名詞、「ゼニア」がなぜ選ばれるのか、人気の秘密を知ってる？というタイトルで、ゼニアが考える「美の哲学」についてお話してきました。
この記事で、最高級ブランドとして世界中から愛されるゼニアの人気の秘密を少しでもご理解頂けたでしょうか？
ですが、やはり素晴らしいゼニアの魅力は目で見て触って見ない事には１００％お伝えする事は出ませんので、ゼニアスーツを実際の目と着た時の体で体感してみたい方はコチラのリンクからどうぞ！