2022.11.25 ビジネススーツ
やせ型、細身、スリムと言われる男性の体型は、
女性からは「スリムで羨ましい」と褒められる事も有り、嬉しいと思う事もある反面、頼りなく見られるなど損な側面も持っています。
その為、既製の洋服や、スーツが似合う体型になるために筋トレをして、体を鍛える人も有ると思いますが、沢山食べて筋トレをしても身に付かない方も有ります。
実際、私がそうでした・・・。
ですが、こればかりは体質の問題ですので仕方ありません。
反対に自分の体型を受け入れ、細身でも体型を強みに変えられるスーツ選び方や着こなすためのポイントをご紹介します。
一般的には既製品のS,M,LやスーツではY体やA体の170サイズなどと言われる基本サイズ設定である程どの人がカッコよく着られる様に作られていますが、極端に細身の男性ではなかなか満足する1着に辿り着けないのが現状です。
そして、細身の人の場合、少し無理をすれば、なんとなくどんな物でも着られてしまうといのも落とし穴です。
その為に、着ることができている=似合うスーツだろうと勘違いしてしまったり、既製品の場合、
そのサイズが一番小さいというポイントや、一番近いという曖昧なポイントで選んでしまい、やせ型の体型を生かしきれない洋服を選んでしまっているのではないでしょうか?
まずは、自分の体のサイズを正しく把握する事が大切です。
その為には正確に体を計測してくれ、そして既製服の様にサイズに規定の少ないテーラーさんで採寸してもらう事をお勧めします。
自分の正しいサイズがわかったところで、次から紹介するポイントに気をつけて選んでいきましょう。
まず初めに、スーツは元々、英国から始まった服ですので、イギリスを始め、西洋人の骨格に似合う様に作られています。
その為、根本的に骨格の異なる東洋人が着ても肩幅が小さく、下衿の胸の部分にボリュームも少なく、イギリス人のスーツをそのまま真似してカッコよく作っても、実際に着用すると着負けしてしまいます。
ましてや、細身となると、一般的なサイズ感で作っているだけでも負けてしまいますので、デザインとなる襟やポケット、上着の中に入れられる芯材を見直す必要があります。
スーツの顔となる襟や肩廻りの立体感は、体に立体感の無い人には特に、立体感を生み出す上でとても重要な要素です。
適度なハリコシで立体感を作り、体にもしっかりと添う芯材が使って有る物を選びましょう。
特に細身の人の場合、西洋人向けのあまり分厚い芯材や肩パットが入った物を選ぶと、洋服に着られているような重たい雰囲気になりますので、注意必要です。
特にコートやツイードジャケットなど生地自体にも厚みの有る素材の物を選ぶ場合は一層の注意が必要です。
一般的にスーツの袖丈は、シャツの袖先が1cm~1.5cmほど見える長さが正式となります。
もちろんこの考え方も間違いではありません。
しかし、スーツ全体の仕上がりバランスを崩さない為には、上着の着丈やパンツの太さなどトレンドで多少変化するバランスを加味して選ぶ事をお勧めします。
着丈がトレンド的な数値に対して、袖丈は正統派な長さなどですと、微妙にアンバランスな着こなしになりますので、正しく着こなすためのポイントとして捉えておくと良いでしょう。
特に細身で、横方向のサイズを基準に合わせた場合、袖丈は短くなりやすく手首が多く露出する事で、細見え効果が増しますので適切な袖丈を取り入れる事はとても重要です。
着丈の基準の考え方としては、総丈(首の付け根~かかとまで)計測し÷2=がトラディショナルな、お尻が隠れる長さです。
この長さを基準にプラスマイナス2cm~3cmが、足の長さや体格を加味した正統派スーツのサイズ感を取り入れてた着こなしになります。
基準からプラスマイナス4㎝~5㎝以上の着丈調整はファッションスーツの範囲になっていきますので、好みに分かれますが、袖丈同様に着丈をより短くして行けば女性的なシルエットに近づいていきますので、イメージ作りの中では着丈の長さも重要な意味を持っています。
着こなしの中で、時代のトレンドで大きくバランスが変わるのがパンツの見せ方であり、靴→靴下→パンツ→ジャケット→小物と組んでいくのがスタイリングの基本でもあります。
そして、スーツスタイルの場合は、お尻のサイズから合わせて、ウエスト調整とシルエットを整えるのが王道のフィティングです。
一般的に細身の人の場合は、お尻が小さく真横からみたシルエットのお尻の下にアマリが出やすい傾向があります。
また正面からでは、股のVゾーンにアマリジワが残りやすい傾向にありますので、ヒップサイズが適正サイズであるのかの目安に覚えておきましょう。
バランス的に上半身は細身でも、スポーツをしていて下半身はしっかりした人も多く、上下セットの既製のスーツで合わせるとパンツが小さくて無駄なシワが細かく入る事もあると思います。
スーツのパンツは、デニムなどと違いセンターに折り目を付けてあり、最低でも折り目を手の指の第一関節でつまめる(約5cm)程度のゆとりを残しておく事も確認しておきましょう。
パンツの丈はトレンドもありますし、履く靴によっても変化しますので、スーツ全体のバランスに合わせて調整する事をお勧めします。
いかがでしたでしょうか。
今回は、細身でも体型を強みに変えられるスーツ選び方や着こなすためのポイントをご紹介してきました。
サイズに関しては、感覚だけではなく、数値化されたバランスと合わせて覚えておくと着こなしも楽になると思います。
また、スーツ選びの初めに細身を生かした正しいバランス感覚を身に着ける為にも、お近くのテーラーさんに足を運んでみて下さい。細身な体型を生かしたスマートでカッコいいスーツを手に入れましょう。
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