2022.10.25 結婚式参列衣装 コート
秋冬シーズンの結婚式や二次会にゲストとして出席する際の服装マナーをしっかり押さえておきましょう。
今回は四季の中でも秋冬シーズンの結婚式の着こなしについて、ご紹介させていただきます。
その前に知っておいていただきたいことが一つあります。
基本的には、結婚式の服装において、季節によって着こなしは変わらないということです。
結婚式はお祝いの席であり、あらたまったフォーマルな席です。
季節問わず、出席する際の装いは、上品且つ紳士的である必要があり、そこにはルールがあります。
季節問わず、結婚式における挙式、披露宴、二次会、全てのウエディングシーンにおいて、ゲスト参加者は、主役である新郎新婦の引立て役になります。
ゲスト参加者=主役ではありません。
主役はあくまで新郎新婦です。
そのことを理解し、季節問わず、ルールに沿った着こなしをすることがマナーであるということを、念頭においておきましょう。
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そこで今回は、寒い季節の結婚式に欠かせないコートマナーについて、ご紹介していきます。
結婚式の行き帰りでスーツの上に着用するコート。
男性の結婚式の服装はスーツが一般的です。そのため、スーツを着ていれば行き帰りのコートは関係ないかというと、そんなことはありません。
結婚式の会場は一般的にフォーマルな場であるため、着用するコートに関しても、会場のフォーマル度(どんな場所か)と、他に招待されているゲストの年齢層・立場などを確認し、配慮をもったスタイリングを心がけることがマナーとされています。
お祝いの場であることを忘れず、コートのテイストも合わせたものを選びましょう。
結婚式や二次会ではコートはクロークに預けるのがマナー
クロークとは、結婚式場の入り口付近にある、荷物を預けるスペースのことです。
基本的にはバッグなどの荷物やバッグはクロークに預けます。
貴重品がある場合会場に持って入っても失礼のない小さなクラッチバッグなどに移し替えて、それ以外の荷物とコートはすべて預けましょう。
クロークへコートを預けるタイミング
クロークへコートや荷物を預けるタイミングとしては、会場に到着したらすぐに預けます。受付をする前に預けるのが基本です。
クロークに預けたら荷物札を受け取り、帰りにスムーズに受け取れるよう、なくさないよう分かる場所にもっておきましょう。
結婚式会場で冬用コートを脱ぐタイミング
コートを脱ぐタイミングは日本のホテルなどでは会場に入る前、エントランス前で脱ぐと言われていますが、欧米のレストランなどでは真逆です。近年では欧米風のマナーが浸透している会場も増えてきていますので、これを機に見直しておきましょう。
一般的なホテルや結婚式場の場合
ホテルや式場ではロビーホールがあるため、ロビーのソファに荷物をおいて、隅のほうでコートを脱いで軽く折りたたみ、片手にかけてから改めて会場のエントランスやクロークに向かうと、クロークに預けるまで段取りがスマートかつスムーズです。
欧米風のレストランや一軒家ゲストハウスなどの場合
欧米のようにエントランスにドアマンや案内係がいるような場所では(レストランやゲストハウスなど)、コートは抜がずそのままドアをくぐり、案内されてエントランスのクローク前でクローク係に手伝ってもらって脱ぐのがマナーです。
会場が小さい、エントランスが狭い場合
会場があまり大きくない一軒家レストランなどの場合は、エントランスが狭い、案内係が1人しかいない場合も考えられます。そういった場合は、エントランスに入る前にコートを脱いでおき、すぐに預けられるよう配慮をしておくとスマートです。
冬の結婚式や二次会で着用するメンズコートは、スーツにしっかり合うフォーマルなデザインのものであることが前提です。
コートのサイズはスーツの上に合わせます。
スーツを着た上に合わせることを前提に作られたもの選びましょう。
普段通勤で着用しているビジネスコートも決して悪くはありませんが、注意してほしいのは機能性を重視したデザインや素材のものです。例えば、撥水性が分かりやすいテカテカした素材や、キルティング素材など、ビジネスライクすぎるものはデイリー感が出すぎるので、フォーマルなお祝いの場には向きません。
また、最近のビジネスコートはトレンドに合わせフードがついものやジップアップ、飾りボタンなどカジュアルなファッション要素が加えられたデザインが多くあり、カジュアル感が強いものです。これらの要素がない、できるだけシンプルで、きちんとした印象に見える要素を押さえたデザインがおすすめです。
フォーマルな冬用おすすめコート
比翼仕立て(ボタン・ジップアップが隠れている)
基本的にはボタンやジップアップなどが比翼仕立て(隠れるもの)になっていて、前身ごろがすっきり見えるデザインがよりフォーマルであるとされています。
ボタンが隠れていなくても同系色で目立たない大きさで、落ち着いたものであればさほど問題はありませんが、ジップアップが見えてしまうものはカジュアルに見えてしまうため、避けましょう。
襟元の形はシンプルで伝統的なもの
コートの襟の形は、トラディショナルでシンプルな襟元であるほうがフォーマル度が高くなっています。とくにテーラードタイプのコートがフォーマル度では最も高く見えます。
着丈の長さ
コートの着丈の長さは、おすすめな丈は膝上から膝ジャスト(75cm~1m丈)です。スーツのジャケットがしっかり隠れる、腰・お尻がすべて隠れる長さが望ましいです。
長めのほうが落ち着いたフォーマルな印象に、短めは軽快でカジュアルなイメージを与えます。
チェスターコート
テーラードジャケットの形をしている襟が特徴で、ウエストをやや絞ったシルエットのコートです。紳士のフォーマルにふさわしい極めて格調の高いドレッシーなコートといえます。
黒のチェスターコートであれば、シーンを問わず冠婚葬祭から日常のオン・オフまで着用できるため、1着持っておきたいマストアイテムです。
ステンカラーコート
別名「バルカラーコート」「スタンドフォールカラー」とも呼ばれています。実は”ステンカラー”は和製英語です。
トラディショナルなラグラン式(襟開きのところで縫い合わされていて、肩の周りがゆったりとしているデザイン)で、レインコートの基本型として普及したコートです。
ビジネスシーンでは、定番中の定番コートとして位置づけられていますが、フォーマルなシーンでも活躍します。
結婚式や二次会のフォーマルなコートの色
一般的なマナーとしては、コートは色が濃い方がフォーマルで上品とみなされています。そのため、コートカラーでは黒が最もフォーマルです。
例えば親族や主賓としての参列の場合、礼服(ブラックスーツ)に合わせるコートは黒のコートを選びます。
友人や同僚など一般ゲストとしての参列の場合は、ブラックスーツやダークスーツに合わせたコートを選びます。黒、ネイビー、ダークグレー、チャコールなどの濃い控えめな色がいいでしょう。
冬の結婚式や二次会には、フォーマルな場の雰囲気にあう、スーツに合わせられるコートをひとつ、用意しておくことをおすすめします。
フォーマルに適した襟元、シルエット、形、素材をしっかりチェックして、今後も長く使えるような、しっかりと上質なコートがひとつあると良いでしょう。
お祝いの気持ちを込めて、着こなしで会場を盛り上げて下さい。
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