軽くて温かいを叶える!ウールコート選びのポイントまとめ!

2022.08.29 コート

軽くて温かいを叶える!ウールコート選びのポイントまとめ!

スーツに似合う、ウールコートを準備しようと考えられている方もいらっしゃると思います。

そんなウールコート選びのポイントの一つとしては、重さや、保温性、チクチクするなど生地が関係しているポイントもあるのではないでしょうか??

また、使用用途に合わせた素材やコートのデザインも気になる所だと思います。

今回は、軽くて温かく、使用用途に相応しい素敵なコートの選びのポイントと、コートの着こなしについて、ご紹介します。

目次

コートの軽さと着心地は生地で決まる

コートでよくある失敗が、重さです。

デザインは気に入っているのに、羽織ると、ずっしりと重い、やはり着慣れない重さはストレスになります。

コートの重さには、コートの中に使用している芯材などの違いもありますが、生地の違いがもっとも大きく関係しています。

この生地の違いは、保温性や着心地とも密接に関係していますのでコート選びは生地選びです。

自分に合ったコートの見分け方のポイントについて見て行きましょう。

コートの重さは「目付」を参考にする

生地の重さは150cm×1mあたりの生地の重さを参考にします。

一般的な防寒に向いたウールコートの生地の目付けは500〜600gほどが多く、春先まで着られる軽いものですと400g前後の物がお勧めです。

一般的に、目が詰まった重い生地の方が防寒性は高くなります。

軽さと暖かさを求めるには

防寒性と軽量さを兼ね揃えるためには、保温性の高いカシミアを選ぶのがお勧めです。
カシミアは、繊維の細さから空気を蓄える性能が高く、外気を遮断し内側に熱を保つ保温性に優れています。

また、表面のキューティクル構造が、空気中の水分を吸収、放出することにより内部の湿度を調整し蒸れを防ぐ機能性の高さもあります。
カシミアは600gのウールと同等かそれ以上の防寒性を持ちながら、生地の目付け、重さは400gほどと軽く仕上げる事ができます。

チクチク感と肌ざわりが気になる

こちらも洋服として気になる所です。

チクチク感に関しては、生地に使われる繊維の太さがポイントの一つになります。

太くて張りのある繊維は、肌にあたると刺激を感じるのは想像がつくと思います。

繊維の太さ

一般に30ミクロンより太い繊維を含む生地がチクチクを発生しやすいと言われています。

(1ミクロン=1mの100万分の1。)

人の髪の毛が約40~50ミクロンのため、それよりも少し細い程度になります。

 

ウールにも品種による種類が有り、標準的なウールで約30ミクロン、上質なウールで約20ミクロン程度に対して、カシミアは約15ミクロンでとても細い繊維ですので、肌当たりが柔らかいと言われる意味も納得です。

繊維の長さ

繊維の長さも大切で、繊維が短いと、生地の面積当たりの繊維の先の割合が増える事でチクチクの感覚が増します。

繊維の長さは紡毛と梳毛に区別し使用さます。

 

紡毛は繊維長5cm以下の太くて短い繊維を集めて撚糸しているので、素朴で味わい深いな風合いになりますが、チクチクを感じやすくなってしまいます。ツイードなどのイメージです。

反対に、長い繊維だけを集めた物が梳毛です。素材の表情はあっさりと滑らかで、光沢感が出てきます。

化繊のチクチクの原因

コストパフォーマンスなどを考えると、アクリルやポリエステルなどの化繊もあります。

化繊は人口に作られた繊維の為、太さも長さも調整が可能です。

しかし、化繊は静電気が発生しやすくなりますので、繊維が毛羽立ちやすく、体にくっつこうとする働きが有る事から、チクチクの刺激が気になる方は上質なウールやカシミアのコートを選ぶ事をお勧めします。

使用用途に合わせたコート素材

メルトン

ベーシックコートの基本素材の一つです。

メルトンとは、強い縮絨をかけ生地の折り(綾目)が全く見えないように仕上げた厚手生地のことです。

ピーコート等にも使われる非常に頑丈な作りとなっており、メルトンは紡毛織物の代表的な素材でもあります。

 

素材のポイント

・頑丈で長持ちする

・色や柄の種類が豊富

・ずっしり重みがある

・固い

おすすめの用途

・毎日の通勤用

・ビジネスでもプライベートでも

ツイード

ハンティングジャケットなどにも使用されるこちらも丈夫な素材です。

メルトンより、より味のある風合いで、セーターに合わせるなど、カジュアルのシーンでもおすすめです。

 

素材のポイント

・とても頑丈で長持ちする

・色や柄の種類が豊富

・ずっしり重みがある

・固い

おすすめの用途

・プライベート

カシミア

マフラー、セーターなど肌に近い所にも良く使われる冬の『高級素材』です。

軽くて、保温性も高い、何より梳毛の柔らかな触り心地と光沢感はカシミア独特です。

素材のポイント

・やわらかな質感

・軽く、保温性も高い

・他素材にはない光沢感がある

・ヘビーユース厳禁、雨にも弱い

おすすめの用途

・フォーマルシーンにも最適

気になるコートのデザイン

チェスターコート

正式名称は「チェスターフィールドコート」といい、チェスターフィールド伯爵が愛したコートということで人名が元になっています。

テーラードジャケットの形をしている襟が特徴で、ウエストをやや絞ったシルエットのコートです。

ビジネスはもちろんのこと、冠婚葬祭などのフォーマルシーンから休日のカジュアルスタイルまで幅広い着こなしができる汎用性の高さが魅力!

まずは1着持っておいて間違いないコートといえます。

ダブルのチェスターコートもあります。

ステンカラーコート

コートの中で最もベーシックな形。第一ボタンを外しても留めてもサマになる襟型が特徴です。

 

シンプルなデザインなので幅広い年代から愛される、ビジネスシーンで定番中の定番コートです。

ポロコート

原型は19世紀イギリスのポロ競技者のためのコートでしたが、のちにアメリカのブルックスブラザーズ社によって「ポロコート」と名付けられました。

 

大きな襟、ボタンの配列が2列になる6つボタン、背中だけに施されたバッグベルトのディテールが特徴です。

 

寒い時には襟を立てることで防寒になり、ダブルの前立てでカチッとしたクラシックな印象になります。

少しシンプルなポロコートに似たアルスターコートもあります。

トレンチコート

第一次世界大戦中にイギリス軍が塹壕(トレンチ)戦に用い、広まったレインコートの一種です。

こちらも、ボタンが1列のシングルとボタンが2列のダブルの2種類あります。

 

ベルトの処理方法に悩む方も多いと思いますが方が、

 

腰の脇で軽く結んで留めるのがお勧めです。

もしくは、ポケットの中へ入れましょう。

コート着こなしのポイント

着丈

スーツに合せるコートであれば、ジャケットより着丈が長いことが鉄則です。

丈が長くなるほどシックでフォーマルな印象に、着丈が短くなるほどスポーティでカジュアルな雰囲気になります。

ビジネスシーンで使うのであれば、膝上近くまであるものを選ぶと間違いないでしょう。

 

袖丈

コートの袖丈は、手首より少し長いくらいがベストです。それより短いと動いたときに中に着ているジャケットやシャツが見えてしまい、だらしない印象に。

しっかり手首を隠した方が寒さを防ぐことができ、見た目もすっきり見えます。

 

コートを着るタイミングは

気温を目安に判断しましょう。トレンチなど薄手のコートの場合、平均気温が15℃になる10月下旬~

ウールなど暖かい素材の場合、平均気温が10℃になる12月上旬~

同じ気温でも寒さの感じ方は人それぞれなので、寒いと感じたらコートを着て暖かく外出してください。

まとめ

今回は、軽くて温かいなど、気になるウールコートの選び方のポイントをご紹介してきました。

コート選びの参考にしてみて下さい。

 

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