デニムはやっぱり綿100%がいいの??ストレッチデニムの取り扱い方を解説

2022.08.16 岡山デニムスーツ

デニムはやっぱり綿100%がいいの??ストレッチデニムの取り扱い方を解説

デニムを買う時に、お店のスタッフさんに「デニムはやっぱり綿100%に限りますよ!!」なんて、声をかけられた事はないでしょうか?

今回は、なぜ「デニムはやっぱり綿100%に限りますよ!!」になるのかと、ストレッチデニムの取り扱いを方を解説いたします。

目次

綿100%のデニムとは

まず、簡単に綿100%デニムを説明すると、「タテ糸」「ヨコ糸」共に100%綿素材を使用しており、

インディゴ染色した「タテ糸」と染色していない「ヨコ糸」を織った綿織物の事です。

始めは固い着心地ですが、着用して、こすれたり、引っかいたり、また洗濯を重ねる事で、染色されたインディゴが褪色して、色落ちが発生し、柔らかな着心地になり、体に馴染んでいきます。

色落ちしてもカッコいいと感じる唯一の素材いではないでしょうか!?

ストレッチデニムとは

綿100%のデニムに対して比較される大半がストレッチデニムです。

一般的には「タテ糸」には綿を100%使用し、「ヨコ糸」に5%や10%など着用用途や着心地に合わせてポリウレタンという化学繊維を混ぜて作る事で生地のヨコ方向へのストレッチ性が産れ、買ったすぐから綿100%のデニムと比べ柔らかで着やすいデニムがストレッチデニムです。

ポリウレタンとは

イソシアネート基と水酸基を有する化合物を重合することによって生成されたウレタン結合をもつ化合物の総称で、ゴムの様な伸縮性と色々な形状に加工しやすい事で、幅広い分野で使用されている素材です。

身近な所ではスニーカーの靴底やキャンプ用品の防水コーテイングなどで目にしていると思います。

ポリウレタンの経年劣化は避けられない

ここからが今回の本題なのですが、

ポリウレタンのメリットは高い収縮性・衝撃吸収性などですが、デメリットは「経年劣化」が避けられないということです。

経年劣化のメカニズム

ポリウレタンは、水分や熱や紫外線などにより分解され、劣化していきます。(このうち水分による分解は加水分解と呼ばれます)。分解による劣化は製造直後から始まり、加工の仕方や配合量により影響は異なりますが、製造後からだいたい3から4年経年後ぐらいで表面化してきます。

スニーカーの底がカリカリになって崩れてきたり、合皮のバッグがベタベタする経験がないでしょうか?

ストレッチデニムの多くの場合は、

ヨコ糸のポリウレタンの繊維が切れる事から表面が毛羽立ちます。

場合によっては毛羽が毛玉になってザラザラした触り心地になります。

そのうち伸縮が衰え、ドロンとした風合いになります。

 

残念ながら、ポリウレタンの性質上、湿気などの水分による加水分解や熱、紫外線によって起きる経年劣化は避けられません。

ポリウレタンの経年劣化の対策

ポリウレタンの経年劣化はポリウレタンの性質で避けられませんが、お手入れ次第で若干劣化を遅らせることはできます。

ストレッチデニムのお手入れポイント

ポイントは、熱、湿気(水分)、紫外線を極力避ける事がポイントになりますので、

・洗濯の水の温度は30度以下

・洗ったらすぐ、日陰の風通しの良い場所に干す

・アイロンも低温と当て布

・日差しの少ない所で保管。できれば乾燥剤を入れる

がお勧めのお手入れです。

まとめ 価値観を大切に

どうして「デニムはやっぱり綿100%に限りますよ!!」に、なるのかという所をご紹介してきました。

 

色落ちなどを含めたデニムの味を長く楽しんで貰う為のアドバイスと言う事が分かって頂けたと思います。

ですが、タイトなシルエットと着心地を求めたり。

初めからの柔らかい着心地と伸縮性は、綿100%のデニムでは再現出来ないストレッチデニムだからこその価値があります。

 

実際に着られる時のデニムをイメージして、自分に合ったデニムを選んでみてください。

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