2022.08.05 ビジネススーツ ビジネスシャツ
大切なお洋服に汚れやシミが出来てしまったら、出来るだけ早く処理することが最善の方法です。
ずいぶん後になって初めてシミに気付き、途方にくれたことはありませんか。
そんな時は、信頼できるクリーニングに出すのが、簡単でオススメですよ。
今回は、クリーニングのシミ抜きについての情報をご紹介します。
クリーニングでのシミ抜きは、ほとんどのシミに対応していますが、特性上ドライクリーニングであれば「 油性のシミ 」、水洗い対応もしているクリーニングであれば「 水性のシミ 」にも対応しています。
それでも、落ちなかったシミは、ピンポイントでシミ抜きを行い、その汚れに応じて溶剤を使い分け、落ちにくい場合は何度も同じ作業を繰り返します。
シミの種類によって、シミ抜き溶剤を組み合わせたり、熱を加えたりと、個体差がありますので根気のいる作業になります。
では、実際によくあるシミの種類別に見ていきましょう。
脇や襟など、肌に直接触れて汗を多く含む部分は、黄ばみ・黒ずみが目立ちます。皮脂が変化したものなので、ドライクリーニングでキレイに落とすことができます。
ファンデーションや口紅など油分を多く含む化粧品は、ご家庭ではなかなか落ちにくいですが、ドライクリーニングであれば、素材を痛めることなくキレイに落とすことができます。
服についてすぐは取れやすいのが特徴ですが、クリーニングに持ってこられる頃には、血液中のタンパク質が生地に固着して落ちにくくなります。
オシャレをした状態で飲むことが多いワイン。その為、高品質で繊細な衣類を着ている場合が多く、シミが取れにくい代表例です。
もともと、ドライクリーニングは、水で洗うと縮みや型崩れ、色落ちをする衣類に対応してきたもので、水を使わず油を使った特殊溶剤で、衣類へのダメージを最小限に抑えた洗浄方法になります。
(メリット)
①型崩れ・色落ち・縮みなどが起きやすい衣類に対応
→ スーツ・コート
②得意な汚れ・シミ(油性)※油汚れは油で溶かす
→ 油性ボールペン・ファンデーション・口紅
③生地の風合いが保てる
→ カシミヤなどの素材は適している
(デメリット)
基本的に、ドライクリーニングで落ちない、水溶性( 汗、醤油・果汁 )の汚れには効果が期待できない為、その衣類に蓄積されてしまう。
水洗いとは、その名の通り水を使い、洗剤・石鹸・漂白剤と40~60度の温水で洗う洗浄方法になります。
①ほとんどの汚れを落とすことが出来る。
②得意な汚れ・シミ(水性)
→ 汗・アルコール・果汁
技術が足らないと、トラブルが起きやすい
本来、衣類をキレイに仕上げるには、ドライクリーニングと水洗いの両方の取り扱いが必要です。
特に水洗いは、知識と技術が必要ですが、水洗いを追加する事で、ドライクリーニングでは落ちない、水溶性の汚れも落としてくれます。
家庭とクリーニング店では、一番大きく差が出る工程です。
家庭にあるアイロンと違い、立体仕上げのマシンや、肩からアームホールにかけて一点一点職人さんの手により仕上げる工程など、マシンの近代化と職人に技術面で大きく差が出ます。
ドライクリーニング、水洗いともに、メリットとデメリットが存在します。
汚れやシミの内容によっては、油性と水性が混在しているものも多くありますので、両方取り扱い、状況に応じて使い分けるのが一番理想です。
弊社が取次しています、ワードローブトリートメントは、検品から仕上げまで、熟練の職人が担当し、すべて個別対応しています。
また、ドライクリーニングと水洗いを商品の状態に合わせて使い分けて、新品に袖を通した時の感動をもう一度思い出させてくれます。