2022.07.12 ビジネススーツ スラックス
スーツをおしゃれに着こなすためのポイントの一つとして、パンツのタックの有り無し、または、1タック2タックとパンツを選ぶ時のポイントを知っておくと便利です。着心地や機能性が向上するだけでなく、見た目にもアクセントが付け加えられます。
タック入りのスーツを着るメリットや、選ぶ際のポイント、着こなしについて解説します。
近年のトレンドとして、クラッシック回帰などのファッションの流れもあり、タック入りパンツがトレンドとして浮上してきています。
少し前までは、古い形のパンツというイメージが先行していたタック入りパンツですが、近年タックパンツが人気を集めており、お店で扱われるパンツもタック入りが増えてきています。
スーツだけでなく、パンツ単体で売られている製品も、タック入りの割合が高まっている傾向にあり、スーツに多少トレンド感を取り入れるのであれば、タック入りが人気である理由を知り、タックについての知識を深めておくことが不可欠といえるでしょう。
『タック』とは、パンツのウエストより下にある生地を折り込み、ウエスト部分から下に向けて入れたヒダの事をタックもしくはプリーツと呼びます。
左右に1本ずつ、または2本ずつ入っているパンツが、『タックパンツ』です。
タックは、パンツの機能面とデザイン面に影響を与えます。また、タックが入っているからといって、トレンドに乗った良いパンツであるとも限りません。
自分の体形、好みなどを考慮し、自分に合ったタックの種類を選ぶことが重要です。
タックが入ることで、スーツスタイルにどのようなメリットがあるのでしょうか。機能面とデザイン面のそれぞれにおける魅力を紹介します。
タックは生地を折り込んだ作りになっているため、着用時に左右へ適度に広がり、ウエストから下の部分に余裕が生まれます。
そのため、動きやすくなることがタックパンツの特徴です。特に、イスに座った時などには太もも廻りが左右に広がる形になりますので、ノータックのパンツに比べ窮屈感が緩和されます。
一方、タックなしのパンツは、スッキリと細身のシルエットは作れますが、ウエストから下の部分にゆとりができないため、動作時に窮屈感を感じやすくなります。
タックが有る事で、腰回りに程よいゆとりが生まれ、太ももに引っ掛かることなく生地が落ち、下半身をきれいに見せることにもつながります。
また、前モモ部分にゆとりができる事から座りジワが軽減され、シルエットの崩れ防止の役割も果たしています。
おしゃれの要素として楽しめることも、タックの魅力です。ウエストから折り目が伸びているだけで、クラシカルな雰囲気を醸し出し、洗練された上品な印象を与えられます。
また、折り目が一つのポイントにもなりますので、ノータックを履かれていた方には新鮮味もあって着こなしの楽しみも増えるでしょう。
タックの種類は、本数により『ノータック』『ワンタック』『ツータック』の三つに分かれています。それぞれの特徴を理解しましょう。
また、3種類あるタックの中から、どれを選べば良いのか迷った際に、押さえておきたいポイントを紹介します。タック選びに失敗しないよう参考にして下さい。
すっきり細身のシルエットを重視されるならノータックがおすすめです。
ノータックタイプのパンツは、ウエストから下の部分がすっきりとしていることが特徴です。
ジーンズの様にスタイリッシュに着こなせるため、少しカジュアルな印象を与えます。
ですので、脚をすっきりと見せたいなら、ノータックがおすすめです。
また、ノータックの場合、股上の浅いローライズのシルエットと相性が良く、お腹の出た方などウエストの位置を低めに設定して履きたい方などにも向いています。
伝統的なスーツスタイルと、程よいゆとりをキープしたい方におすすめです。
あらゆるシーンでスーツスタイルを無難に着こなせます。
スーツのパンツとしては、王道のスタイルですので、クラシカルなスーツに多く採用されていることからも分かるように、上品な着こなしができます。
特にフォーマルシーンに着用されるスーツにはおすすめです。
ビジネスシーンで着用される場合では、座り仕事が多くなる方にも向いているといえるでしょう
デザインを重視したスタイルを選びたい方にはツータックがおすすめです。
ワンタックに、さらに1本ずつタックを増やしたタイプです。
腰回りやヒップにはさらに大きな余裕が生まれ、より動きやすくなりますが、こちらは、動きやすさと言うよりも、更に優雅にドレッシーに見せる、見た目を考慮したもので、品格のある高級な印象を与えます。しかし、逆にゆとりがあり過ぎると、だらしなくも見えてしまう事もありますので、サイズ感には注意が必要です。
ノータックからタック付きに変える時などでは、それに合わせるジャケットやベストとの組み合わせによる全体のバランスを考慮し、シルエットが崩れないように着こなす事が大切です。
タック付きパンツの場合は特に、ウエスト位置をきちんと合わせて着用する事で、よりキレイに着用する事が出来ます。
着用時にウエストがどのあたりの位置に落ち着くのかを考慮することも、タックパンツでは重要になりますので、サスペンダーを使用して、ウエストの高い位置に確実に固定できますのでおすすめです。
ノータックのパンツの時と比べ、タックパンツはウエスト位置が高くなるのが一般的です。
それに合わせてベストの丈を短く設定する事もポイントです。
ベスト丈が長いままだと、胴が長く、スタイルが悪く見えますので注意しましょう。
またネクタイの結び方も調整してネクタイが長くなり過ぎない様にしましょう。
パンツにタックが入り、ゆとりを入れる事でパンツのシルエットに余裕が生まれます。
これに合わせて、ジャケットのウエストにもゆとりを持たせたり、着丈を長めに設定するなど上下
のバランスを整える事も忘れず行い、全体のバランスを整える事でよりクラシカルで雰囲気の有る着こなしが楽しめます。
『ノータック』『ワンタック』『ツータック』それぞれの特徴を理解し、自分の体型や好みに合わせて選ぶことが大切です。
トレンド感も取り入れて、オシャレにスーツスタイルを楽しんで下さい。
こんな拘りのデザインを好みで選べれるのはオーダースーツだけ!
ちょっと拘ったオーダースーツが気になった方はコチラから
コチラも良く見られています。