2022.06.24 フォーマル ビジネススーツ
スーツを着る時にウエストでさりげなくワンポイントになっているベルト。
パンツがズレない為に着けているのか。
ファッションの一つとして着けているのか。
はたまた、ベルトを着けていないとマナー違反なのでしょうか?
そこで今回は、スーツに合わせる時のベルトについて、
着こなしポイントとマナーなどスーツをカッコよく着こなす為のベルトのポイントを見て行きましょう。
まずはスーツに適したベルトの種類を確認しておきましょう。
ウエストに着けるベルトでは大きく分けて2種類、フォーマルタイプとカジュアルタイプに分かれます。
ビジネスやフォーマルシーンのスーツに着けるベルトは2.5センチから3.5cm程の幅の物を選んでください。
スーツのパンツの場合これ以上幅の太いベルトになると、パンツのベルト通しの部分とベルトとの間の余裕が無くなり、力が一点に集中する事からパンツ、ベルト共に傷みやすくなります。
クラシカルな装いが好きな方は、細めな2.5㎝、現在オーソドックスなベルト幅は3~3.5㎝です。
ベルト幅が4cm程以上あるベルトはカジュアルタイプですので、タフな印象のデニムやカーゴパンツなど元々ベルト通し部分の幅が太く作られているパンツに使用しましょう。
幅が広いベルトはデザイン性も高い物が多くなりますので、着こなしにメリハリを出したい時には相応しいでしょう。
スーツを格好良く着こなすためには、ベルトの長さも大切です。
スーツで使用するベルトは、穴が5つ空いているモノが一般的になり、ベルトをとめる時は、3番目の真ん中の穴にピンが来るように調整することでバランスよくまとまります。
デザインによっては、3穴7穴などもありますが、いずれの場合も真ん中で合わせて、その日の体調に合わせて前後できるように調整しましょう。
スーツに相応しい幅やサイズが分かった所で、着用シーンに合わせたスーツとベルトの着こなしポイントとマナーをご紹介します。
<フォーマルシーン>
ブラックやダークネイビー系のスーツが多いフォーマルシーンでは、ドレスコードの確認は必要ですが、基本的には黒色のベルトで大丈夫です。
特に、お葬式、お通夜、法事などのフォーマルな席では黒色の無地の物を着用してください。
お葬式では、殺生を連想させる為、革製品は良くないイメージがありますが、無地の物であれば合皮の物でなくても大丈夫です。ですが、一目で動物の革と分かりやすいヘビ革やワニ革の物は合皮の物であっても選ばない様にしましょう。
また、黒色でもエナメルなど艶のある物は避け、バックルのデザインもシンプルな物を選び、バックルの色もシルバーで落ち着いた物にしてください。
良く有る疑問として、ベルトを着けないのはマナー違反?とい疑問があると思うのですが、
フォーマルシーン、ビジネスシーンを問わず、パンツにベルト通しが有れば装着するのがマナーです。
ベルトをすることで、スラックスが下がってくるのを防いだり、ワイシャツの裾がスラックスから出にくくなります。 ベルトを着けることで、身だしなみをキープするという観点から装着がマナーとなっています。
タキシードの様に元々のデザインにベルト通しが無い物にはベルトをしなくても大丈夫です。
またベルトをしない着こなしとして、フォーマルの場合 サスペンダーでウエスト位置を保持するのもいいでしょう。
サスペンダーは、主にフォーマル(結婚式)シーンに使用されることが多いアイテムですが、ビジネスシーンで装着されても大丈夫です。
パンツのウエスト位置がズレにくくシルエットをスマートに見せてくれるメリットも有ります。
<ビジネスシーン>
ビジネスシーンではネイビースーツにはブラックで上品に。
グレースーツには、落ち着いた雰囲気のブラウンを基本に考えて頂くとコーディネートがまとまりやすくなります。
ビジネスシーンでも、基本的に装飾の多い派手なデザインの物、ベルト部分がメッシュタイプのカジュアルな物は避けましょう。
<カジュアルシーン>
カジュアルセットアップスーツやジャケパンなどカジュアルの着こなしの場合い、ベルトとの色は、その他の革製品と色を合わせる事でコーディネートがまとまりやすくなります。
「ブラックの靴×ブラックのベルト」「ブラウンの靴×ブラウンのベルト」など、スーツスタイル全体をよりスッキリと見せる効果があります。
また、時計のベルトやバックの革の色などを合わせる事で、一層の統一感が生まれます。
いかがでしたでしょうか?
ジャケットを着てしまうとバックルなどの一部しか見えないベルトですが、着こなしの中では上下の流れを繋げている重要なアイテムです。
今回の内容を参考にベルトを含めスーツを素敵に着こなして下さい。