2022.03.27 フォーマル
礼服って、
なかなか買うきっかけが難しいスーツです。
でも、着用シーンはあるので、持っておかなければいけません。
あまりいい話ではないですが、
知り合いがなくなってしまってから、
「そう言えば、告別式に着て行ける礼服がない!」
ってことになり、あわてて近くの紳士服店に駆け込み、
「お葬式に着て行けるスーツがいります!」
ということで急遽2日後には着て行けるように
裾合わせをしてもらって用意する。
って話をなんと多く聞くことか。
確かに、なってしまったことはしょうがないとは思いますが、
ここまで、あわてないように、
「ブラックスーツ」
「ブラックフォーマル」
「礼服」
この言い方様々ですが、今回は同じものとして、買うタイミングと買い替えるタイミングについて書いていきたいと思います。
皆様は、日本で着られている、礼服(ブラックスーツ)のほとんどが、日本独自のスーツでグローバルスタンダードではないのをご存知でしょうか?
日本の礼服の黒は、漆黒や濃染の黒と言われるもので、
リクルートスーツやビジネススーツで使われる黒と違います。
リクルートスーツはこうです
何が違うか?
違い分かりますか?
どちらも黒ですが、左は真っ黒で、右は炭黒みたいな印象でしょうか。
この違いは、生地になる前の糸の違いなのですが、左は元の糸の中心部まで黒く染めています。
反対に右の生地は、糸の表面を黒く染めだけのものになります。
日本の礼服で使われる黒は、左の
「漆黒」「濃染の黒」になります。
右側の黒は、日本ではリクルートやビジネスで使われる黒になります。
日本では、特に喪服として着用する場合は、左の黒である必要があります
先程紹介した、黒の違いですが、欧米では、そこまでの色の違いに固執していないのが現状です。
告別式のような、お別れの儀式においても、ほとんどの人は、ダークスーツ が多いようです。
欧米でも漆黒の生地は存在しますが、ブラックの色の違いを場面によって着分ける区別はありません。
また、元々は、ブラックのスーツは、モーニングコートやタキシードで使われるように、フォーマルなものとの意識が強く、
ビジネス、ましてやリクルートに着用することはほとんど欧米ではありません。
もし、海外で冠婚葬祭の場面での参列が有る場合、タキシードやモーニングコートなどのハイクラスのドレスコード以外では、ブラックスーツが選ばれることは少ないと思っておいてください。
このように海外特に欧米においてはこのような状況ですが、
日本国内においては、礼服=漆黒・濃染黒のスーツを持っておくべきです。
前置きが長くなってしまいました。
それでは、礼服を買うタイミングについて書いていきます。
冠婚葬祭において、制服のある学生の時には、制服が全てのシーンにおいて一番のフォーマルになります。
大学生や専門学生についても、社会的な立場からみれば、大人になる前の段階とみなされ、まだ例えばお葬式の場面でも、ダークスーツやリクルートスーツのようなスーツでも問題ない立場として認識されます。
高校・専門学校・大学などを卒業して、就職し働き出せば世間は、立派な成人(大人)との認識に変わります。
大人との認識をされれば、その認識に応える必要があります。それは、冠婚葬祭の席においても同じです。
なので、礼服を持つべき
一つ目のタイミングがこのタイミングです。
とは、言ってみても、この段階で礼服を持っておられる方は、まだまだ少ないのが実状です。
ビジネススーツはこうです
一番多いタイミングで、
一番きっかけになるタイミングです。
なにより、社会的な責任が大幅に増します。
(独身の方は20代から30代にかけて徐々に社会的責任が増してきます)
人生の転換期や大人としての成熟期でもありますので、一番持つべきタイミングです。
新郎衣装はこんな感じ
結婚式に参列の場合、親族の立場を皆様はご存じでしょうか?
伯父や従弟の立場であっても、親族はホスト(もてなす側)という立場です。
新郎新婦はもとより、招かれたゲスト側は、立場にもよりますが、華やかである服装も歓迎されます。
ゲストの衣装参考に
ただ、ホスト側は、地味なフォーマルな装いが基本です。
父親はよりフォーマルな装いで、親族はそれに準ずる、礼服やダークスーツであるべきなのです。
このように、予め着用のタイミングが分かる機会に、
新規購買や、新規オーダー、買い替え、作り直しなど、礼服についての見直しを是非してください。
特に何年も礼服を着ていなくて、ひさしぶりに着用する場合などは、
A・サイズが変わっている。
B・シルエットが昔のスタイルで恥ずかしい。
C・虫食いがおきている。
なんてことは、よくあります。要注意!
あわてないように、早め早めのチェックをして
手を打っておくことが必要です。
今まで書いてきたように、礼服はきっかけがないとなかなか買おうと思わないし、思いつかないものです。
ただ、そのきっかけを待っていたら、ほとんどの場合着用間際になってあせる方がほとんどです。
ご自身にピッタリと合う礼服が見つかる方はまだ、それでも何とかなりますが、
体育会系やイレギュラーな体型の方は、オーダーでなければ対応できないでない方もけっこう多いです。
直前に礼服が用意出来ないなんてことにならないように、この記事をきっかけにでも、まさかの時に備えて礼服の購買やオーダーを考えてください。
服装に限ったことではなく、
フォーマルとは?
公式の場から社交の場において、人間関係を円滑にするために決められた礼儀作法。
と日本フォーマル協会は定義つけています。
冠婚葬祭の場面において、
(T・time時間 P・plase場所 O・occasion場合)によって着分けることを基本としております。
日本の弔辞の喪服は、ほぼ礼服で統一されますが、
お祝いの席では、立場や時間によって、
「モーニングコート」 「タキシード」 「ディレクタースーツ」 「ダークスーツ」 「ブラックスーツ」 「ビジネススーツ」など 着分ける場面も必要になります。
慶事などの前もって分かるイベントについては、予め必要な服装の準備をしてください。
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