2022.03.04 岡山デニムスーツ セットアップ
デニムセットアップ選びのポイント!
着こなし方の一つとして広がりを見せているのが上下同じ素材で着こなすセットアップです。
その中でも今回はデニム素材のセットアップに絞って、選び方のポイントをご紹介して行きます。
予備知識として、
似たような着こなし方で、同じ素材を上下に組み合わせた服として、一番に思いつくのはスーツではないでしょうか?
似た物ではあるのですが、セットアップとスーツの違いは、
着こなしのニュアンスとして、Tシャツやスニーカーで少しカジュアルに着こなすのがセットアップスタイル。
ネクタイや革靴で少しフォーマルに着こなすのがスーツスタイルと覚えておけば大丈夫なのですが、
服の作りの面からみると、スーツには肩パットや胸芯が入り、基本がフォーマルな作りですので、
別物と考えて使い分けてもらった方がいいでしょう。
一言にデニムのセットアップと言っても既製品からオーダーまで、豊富な種類が販売されており、どれがいいか迷う事も多いと思います。
セットアップに限らず、洋服全体に言える事なのですが、生地の厚みや風合いで、その洋服の素質が決まりますので、生地選びが大切です。
デニムセットアップもデニム生地の厚みが重要です。
デニム生地の厚みで着用する季節や雰囲気が違ってきますので、メリットとデメリットと合わせて見ていきましょう。
一般的なデニムセットアップでは10オンス前後の中肉素材のものが主流になっていますが、
シャツ素材程度の薄い4オンスほどの軽い物から、しっかりゴワゴワしたジーンズの様な20オンス近い重たいものまで流通しています。
既製品の場合は、記載が無い事もありますので手触りなどで比べてみましょう。
デニム生地の厚みによるメリットとデメリット
薄目のデニム生地のメリットとデメリット
メリット
・素材の薄い物は、暖かい夏のシーズンなどは着やすくなります。
・着心地も柔らかく、リラックスした着心地です。
・表面の凹凸の表情が少なくデニムの中でもキレイ目なスタイリッシュな仕上がりになります。
デメリット
・丈夫なイメージのデニムですが、薄い物は耐久性も下がります。
・細かいシワが目立ちやすくなりますので、キレイ目で維持するには、アイロンによるプレスなどのが必要です。
厚目のデニム生地のメリットとデメリット
・厚い物は、デニムらしいゴワゴワっとして武骨な雰囲気一番の魅力で保温性も高くなります。
・厚みがあるとシワと言うより生地の表情が出てきて着用を重ねる事で、体に馴染み生地に渋みが出てきます。
・耐久性も高くなるので、長く褪色していく素材の経年変化が楽しめます。
・厚みと共に着心地も固く、重くなります。
洗いでイメージが決まります。
元のデニムは基本的にはインディゴネイビーです。
洗いの段階でネービーからブルーへブルーから水色に褪色する事でベースのデニムの色が決まります。
このベース色にさらに後加工による軽石などで擦れによるダメージをいれる事でデニムに表情を出しています。
デニムセットアップの参考画像はこちら
デニム生地の基礎がわかった所で次に考えるのが、着用シーンです。
まずビジネスシーンでは、お仕事で着る以上、相手がある事ですので、状況に合わせて見ていきましょう。
少し改まった場での着用機会が多いようであれば、ネクタイでキチンとした着こなしも意識したセットアップがいいですので、
通常のスーツに近い質感の凹凸の少ない6オンスから10オンスまでの比較的軽い素材がお勧めです。
洗い加工による褪色も見る方によっては、だらしなく傷んでいるようにも見える事がありますので、洗いの少ない濃い色の物ほうが取り入れ安いと思います。
ここまで洗いの少なく濃い色の物なら、セットアップと言うよりスーツスタイルと言っていいかもしれませんね。
写真の物で7オンスデニムです。
そして現在、需要が最も増えているのがビジネスカジュアルスタイルのデニムセットアップです。
Tシャツやスニーカーなどのよりカジュアルな物を取り入れるには少し厚みをだして、8オンスから12オンスほどの厚みの物がお勧めです。
10オンスほどの厚みがあると洗いによるアタリもキレイに出てきますので経年変化も一層楽しめると思います。
暖かい季節になるとネイビーよりブルーや水色などの少し薄い色も季節感が出てオシャレな雰囲気になります。
着こむたびにデニムらしい雰囲気が出てカジュアルアイテムとマッチします。写真の物で10オンスデニムです。
結婚式の新郎やご参列、成人式などの式典でも、デニムのセットアップはレストランウエディングやガーデンウエディングなどのオシャレな挙式スタイルでの人気が高く、人と少し違う衣装がいい方などにおすすめです。
注意点としては、稀に格式の高いホテルウエディングではNGな事もありますので、ご着用をご検討されている方は事前に下調べしておく事をお勧めします。
着こなし方で何でも合わせられる汎用性の高さもデニムの魅力の一つです。
写真の物も上の写真と同じ10オンスデニムですが、洗いの加減で雰囲気が違います。
最後にセットアップを着こなす上で、
絶対には外してはいけないポイントをチェックしておきましょう。
これまでの知識が水の泡になりますからね。
ポイント1:上下のシルエットを整える。
セットアップの魅力は全体の統一感です。
タイトなシルエットの物からリラックスなシルエットの物までありますので、上下のシルエットは必ず合わせましょう。
ポイント2:上下の色を合わせる
上下の色が合っていないとセットアップはチグハグな印象になってしまいます。
デニム生地について、いろいろと書きましたのでお分かりだと思いますが、デニムは着用するごとに褪色していく服ですので、
洗濯やクリーニングの時は必ず上下一緒に行いましょう。
ご覧頂いた様に、デニムセットアップは他のセットアップと比べて素材の雰囲気で大きく服としての立ち位置が変わってきますので、
記事の内容をご参考に、着こなしの一つとしてデニムセットアップを取り入れてみてください。