2021.11.11 ビジネススーツ
1つの答えとしては、そのブランドが大好きで、スーツ以外も揃えたいと思う方は、
そのブランドでスーツを買うべきでだと思います。
そうではなく、なんとなく、有名ブランドだからと選ばれる場合は、
ブランドで買うべきではないと思います。
スーツを1着買うにも、選択肢が多くて選ぶのが面倒でもある時代になってきました。
今回は、少しの知識でスーツ選びに役立つ情報を2つご紹介したいと思います。
①生地
②縫製
既製品のスーツのブランドを知っている方は多いですが、
生地ブランドを知っている方になると、極端に少なくなります。
縫製や生地は、黒子的存在である場合が多いんですが
スーツを考える上では、非常に大事な要素なんです。
今回は、少しわかりにくいオーダー業界の少し踏み込んだ内容になりますが、
縫製と生地ブランドについて、書いてみようと思います。
少しの知識で、スーツ選びで失敗をしないようにしていきましょう。
生産国は、大きくわけて3つ 「 イタリア・イギリス・日本 」
この3つの国の特性を知る事で、生地の特徴がほぼ決まってくると
言っても過言ではありません。簡単なんで、是非覚えておいてください。
初めに、日本人で嫌いな方がいないような印象のイタリア生地の特徴は
「 綺麗な発色・軽くて着やすい・おしゃれ 」
スーツ発祥のイギリス生地の特徴は
「 定番・質実剛健・クラシック 」
我らが日本国の生地は
「 物性が強い・機能性が付加・イギリス生地に似ている 」
なんとなくイメージ通りと思われる方も多いとは思いますが
国によって、全く違う性質を持っています。
後発の日本は耐久性のある生地を中心に、イギリス生地より
コストパフォーマンスに優れた部分で差別化をしています。
生産国を見れば、だいたいの特徴がわかります。自分の好きな方向性の
国を選び、後は、生地ブランドや糸番手・好きな色柄・予算に応じて
選んでいきます。
オーダースーツは、選びきれない程のたくさんの生地のバリエーションが
最大の魅力です。もし、こんなスーツが作りたいとイメージが決まっていれば
生地の品揃えの多いショップをさがす事が、欲しいスーツを作る最優先課題になります。
縫製の良し悪しは、一般の方で判断するのは非常に難しく
正直な話、生産工程を実際に見ないと判断できないと思います。
でも、ご安心ください。
たしかに、5つ星のファクトリーで縫製したスーツは
素晴らしいですが、つまるところ、技術面が優れた縫製でも、
持っているパターンがご自身に合わなければ、良さを実感する事ができません。
例をあげると、イタリアのナポリを代表する高級スーツは
基本的になで肩の方に合いやすいのですが、もしいかり肩の方が
着れば、多くの場合良さを実感できないでしょう。
これは、フルハンドメイドで縫製しようとも、ベースのパターンが
合っていなければ、根本的に改善は難しいのと同じです。
では、どうすればいいのか・・・
技術面だけでなく、複数のパターンの取扱いのある
店舗を選び、さらにその複数のパターンを熟知したテーラーと出会う事が
最高に満足のいくオーダースーツを手に入れる方法です。
スミマセン、ショップ選びがさらに面倒になりましたね・・・汗
近年、若者のオーダースーツへの移行が進み、かなり敷居は下がってきた
感じがありますが、実際に体験してみないとわからない事が多いのも
オーダースーツの特徴です。
ブランドにこだわらず、ご自身が欲しいと思うスーツを
手に入れる為に、情報収集を頑張ってみてください。