2021.09.07
岡山のオーダースーツ専門店ロードハウス山内です。
先日、お客さんにもご質問頂いたので、ご存じでない方も多いのではないかと思います。
ちなみに僕も、専門学校でこの部品の意味を教えてもらうまで知りませんでした。
パンツの裾口から覗くこんな部品見た事ありませんか?
「靴ずれ」という裾口に付く部品なんですが、パンツと靴が擦れて穴が開かない様に一枚布を張ってあります。
知らない人が見ると、表側に少しだけ覗きますので、一見縫製不良で内側の布が覗いている様に見えるのですが、表から見て2ミリほど覗いていないと、パンツを靴から守る、靴ずれの機能を果たせません。
ですので、表から少し覗いていても補正不良ではないんですよ。
ただ、股下丈が短くて裾口が靴に当たらない丈の物や、裾から覗くと目立つ素材、裾幅を細くしてゴワツキが気になったり、シルエットに影響が出る物については、靴ずれを取り付けないテーラーさんも有りますので、その辺は仕立てを知り尽くしたテーラーさんの判断に任せましょう。
今回は、ちょっと気になる仕立てのお話でした。
秋冬物のスラックス単品の素材も豊富に揃うタイミングです。
是非このご機会にどうぞ。
ではまた。