洗えるスーツは世の中にたくさんありますが

オーダースーツって、洗えるのか知りたくないですか？？？

 

結論から言いますと、洗えるスーツもありますが

ほとんどのスーツは、洗えない仕様になっています。

ですが、中には自己責任にはなりますが洗えるものもありますので

気になる方は是非最後までお付き合いください。

 

 

 

では、前提として洗える既製品と洗えない既製品、どこが違うんでしょう？

 

これは、単純に洗って、「　縮み　」「　色落ち　」「　シワ　」など

クレームや手間になりそうな難題をクリアできた生地と縫製の組み合わせが

完成していれば、洗えると表記しています。

 

じゃ、具体的にはどんな仕様かといいますと

生地はポリエステルが目安として50％以上入っています。

 

ポリエステルは、洗濯に強い素材で、色落ちやシワなどに強いからです。

弱点は、熱に弱いのでアイロンやクリーニングには不向きです。

また、ウールに比べ、少し安価なイメージの仕上がりになります。

 

縫製も、洗濯して芯地がはがれないようにしている点や、

洗っても型崩れしにくいような工夫がされています。

 

洗える生地と縫製は、取扱い面ではメリットが多いですが

高級感や風合いが、ウールと比べ極端に落ちる為

制服的にしっかり着たい方に向いています。

 

オーダーされる方が求めるスーツ像の多くは

利便性より着用シーンにおいてよりご自身にとって

プラスのイメージを与えるアイテムとして考えられている方が多い為

選択肢に洗えるオーダースーツがあっても、選ぶ方が少ないのではと思います。

 

そんな事言ったって、オーダースーツが着たいし、夏場は汗をかくから

家で洗って、気持ちよくスーツを着たい方もいらっしゃると思います。

 

ここからは、完全に自己責任での選択方法と洗えるであろう生地を

お話してみたいと思います。

 

少しの知識と勇気、そして手間をかけてやれば、スーツは

クリーニングに出した時よりも綺麗に清潔になるんです。

 

まずは、前提としてすべてのオーダースーツが洗えるわけではありません。

柔らかくて細番手のイタリア生地は不向きで、英国や国産の生地の方が

大きなイメージでは向いています。

 

その中でも、特に夏向けの生地はかなりの確率で洗える素材だと思います。

※汗をかきにくい夏以外のシーズンは、最低限のクリーニングで対応できるので

ここでは割愛させてもらいますね。

 

では、夏素材（ウール100％）がどんな素材かと言いますと、通気性をよくする為に

強く糸を撚った糸を使って織り上げた生地、業界では強撚糸使いの生地と

呼ぶんですが、この生地は、私の経験上、縮まず軽くアイロンするレベルで

いい感じに仕上がります。

 

縫製は、夏仕立てのような裏地を極力使わない仕立てだと

洗濯機向きです。笑

 

 

今回の工程で、一番気を付ける点は、洗濯機です。

ソフト洗いのような優しいコースを選択し、あとはネットに入れて洗剤を入れて

洗うだけですが、注意点は脱水をホントに軽く気持ちだけにする事です。

 

まだ、かなり濡れている段階で、タオルで押しながら水気を吸い取り

厚みのあるハンガーで乾かします。ここのひと手間がシワを軽減し

後のアイロン掛けがかなり楽になりますし、生乾きの匂いによる失敗を

なくしてくれます。

 

心配な方は、夏用のパンツから試してみる事をオススメします。

洗いあがりを履いた時の気持ちよさは最高です。

 

クリーニングでは落としきれない汗などが抜けて

洗いたてのＴシャツのようになります。

 

最後に、くどいようですが、自己責任でお願いします。

では、まだコロナが治まりませんが、元気を出していきましょう！

 

 

ストアマネージャー　河内

 

 

初めての方へ