2021.04.30 スラックス
今回は、パンツが先にダメになり、残ったジャケットの活用方法と
そうならない為の対策もお伝えできたらと思います。
「 2パンツスーツにしとけばよかった! 」
「 残ったジャケットどうにかならない? 」
「 同じ生地があったらパンツだけ作って欲しい 」
店頭で、破れたり、ダメになったパンツを持参された
お客様がよく言われるセリフです。
期待に応えたいのですが、残念ながら世の中にはどうしてあげる事も
できない事があります。
「 2パンツスーツにしとけばよかった! 」
「 同じ生地があったらパンツだけ作って欲しい 」
⇒ オーダー製品は、生地が品切れたら、似たような生地では作れません。
初期投資は高くても、パンツは2本あると不測の事態でも対応が出来るのです。
「 残ったジャケットどうにかならない? 」
⇒ 色柄によりますが、無地やチェック柄だと、ボタンを付け替えたりすることで
ジャケットに生まれ変わるケースがあります。
ジャケットでいえば、少し話が横小道にそれますが、
コロナ渦で、スーツからジャケパンへの移行が加速しており
スーツと違い、よくわからないと相談にこられる方が急増中です。
理由は簡単で、スーツは上下揃いの生地なので
なんとなくフォーマルな雰囲気を醸し出しますが、ジャケパンは
上下別々の生地で作られたアイテムを、コーディネートして
着るので、難しいに決まってます。
さらに日本人体型で着こなすには、サイズ感が大事な事に
一度経験して気づく方が多いのではないでしょうか。
さて、前置きが長くなってしましまいしたが、ここから本題です。
パンツがダメになっても、ジャケットとして
後々使えるようにするのに、ベストな選択はなんでしょうか。
私が個人的に考える正解は、2パンツスーツとして考え
後々ジャケットとしても使える色柄、サイズ感にしておく事です。
具体的には、艶々している素材やストライプは代表的なスーツ素材なので
それはさけて、無地かチェック柄、艶はない方がベストです。
英国の生地などは、その点では最適ですし、丈夫でもあります。
デメリットは、少しお高い事くらいでしょうか・・・
サイズ感は、既製品がほぼ合う方はいいのですが
なかなか難しいのが現実です。また、2パンツでセットアップに適した
既製品は意外と少ないのも現状です。
その為、サイズ感はオーダーするのがベストな選択だと思います。
サイズ感のポイントは、ジャケットで着る場合の上着丈です。
スーツは、フォーマルな印象を与える為、少し長めが綺麗ですが
ジャケットは、スーツより少し短めの方が、スタイルがよく見えます。
ちなみに、既製品は、ボタンホールの穴が開いている為
上着丈の修正には限界があり、修正するとボタン位置のバランスが
おかしくなるのは言うまでもありません。
既製品は、マネキンやハンガーにつるした時に、キレイに見えるように
作られています。
皆さんが、マネキンと同じような標準体型であれば、既製品の方が
ベストな選択だと思います。
スポーツしていなくても、肩が張っていたりするように
体型は、十人十色なんです。
少しでも、スタイル良く見せたい、既製品がなんとなくしっくりこない
そんな風にお考えの方は、オーダーで2パンツセットアップスーツたる
選択肢もありではないでしょうか。
ストアマネージャー 河内