オーダースーツのボタン選びを楽しむ。

2021.03.05

オーダースーツのボタン選びを楽しむ。

こんにちは、ロードハウス赤尾です。

 

今回、スーツやジャケットをオーダーして頂くときに。必ず選んでいただく、

 

釦(ボタン)についてお話します。

 

 

 

「ボタンなんかどれでも、大差ないでしょう。」って思ってないですか?

 

確かに、よっぽど変わったボタンにしない限りは、スーツに違和感がでることも少ないです。

 

 

 

ただ、だからこそそこに、ボタンに「こだわり」 と 「ロマン」 を持ってください。

 

 

 

そして、そのボタン選びが楽しいことだと、少し知識が増えると思っていただけるますので、

 

是非このブログをご覧になってください。

 

 

釦の種類

 

ボタンと、一言で言っても、スーツやジャケットに使用されるボタンも代表的なものだけでも6種類ほどあります。

 

それぞれ、特徴や相性、なんかを考察していきながら、釦(ボタン)の知識を得ていってください。

 

 

種類別に解説していきます。

 

水牛ボタン(ホルン)

 

水牛ボタンは、高級なボタンとして認識されており、スーツとの相性が非常にいいです。

 

その名の通り、水牛の角を削ったボタンです。

 

 

 

もちろん天然ボタンですので、柄が一つ一つ異なります。

 

昔は似たようなボタンでべっ甲(亀の甲羅)のボタンがありましたが、今は取引が禁止されていますので、

 

時代は水牛釦が重宝されるようになりました。

 

柄のでかたは牛の種類などで違います。

 

また、水牛釦のカラーでは、べっ甲やブラウンやオフのように薄いカラーの方が希少なので高価になります。

 

 

 

ちなみにロードハウスの水牛釦オプション料は、カラーは薄くても、濃くても、同じ価格になります。

 

水牛釦は、なんと言っても、艶感があり美しく、スーツには一番相性もよくおススメです。

 

樹脂の練りボタン(人口釦)もこの水牛釦を模写して作られたボタンが多いです。

 

それくらい、スーツとの相性がいいと思って下さい。

 

まさしく、王道です。

 

ナットボタン

 

ナットボタンの原材料は、椰子(ヤシ)の実の種子になります。

 

この種が、けっこう堅いんですが、これを輪切りにして削り出したものがナット釦です。

 

そして、濃淡をつけて、染色します。

 

 

 

木調のような薄い柄があり、この柄がまたあじが有って雰囲気だします。

 

好みにはなりますが、ややカジュアル感がでるのが特徴ですが、

 

染色や加工によって、さまざまな見え方や変化があるのも魅力の一つです。

 

 

 

表情の違いを楽しめる、そういった釦でしょうか。

 

そしてこのナットボタンも、水牛の次くらいに多く、人気のボタンです。

 

 

シェルボタン(貝釦)

 

皆様は、シェルボタン って聞くと、シャツに使われるボタンのイメージが強いんじゃないでしょうか?

 

確かに、シャツには良く使われるボタンです。

 

 

 

以前このブログでも書いたんですが、非常に魅力的で、艶やかで色気のあるボタンです。

よかったら参考までに読んでみて下さい。

 

シェル(貝)ボタンのお取扱い注意!

 

ここで、記入したように、お手入れには気を付けてください。

クルミボタン(くるみ釦)

 

クルミ釦は、クルミで作られたボタンでは、ないですよ!

 

生地、布、革、などによって、くるまれたボタンのことです。

 

我々の業界では、よく、フォーマルな装いに時に、スーツなどと同じ生地で作る事も多いです。

 

 

 

もしくは、革などでくるまれたボタンを。カジュアルな装いに合わせて使う事もあります。

 

同じ生地でくるんだ場合は、フォーマルで上品な雰囲気、

 

全く別の例えば、革などでくるんだボタンは、カジュアルな装いが似合います。

 

 

 

チョット個性的なボタンになりますので、場面に応じて使って下さい。

 

ビジネスにはあまり向かないかなあ・・・

 

メタルボタン

 

最近では、使用される方が少し減っている印象ですが、スーツだと私どもでは、

 

デニムスーツによく使用しています。

 

 

 

ジャケット単品であれば、昔は紺ジャケ という言葉がありましたが(金のメタルボタンが定番でした)

 

ジャケットとの相性はいいです。ただし、ジャケットの柄があるものより、無地がいいです。

 

今もゴールドを選ばれるお客様も多いですが、私どもで人気なのは、シルバーの方です。

 

 

 

 

皆様が思っているほど抵抗感がある釦ではありません。

 

特にジャケパンとデニムのカジュアルなラインの時にお薦めします。

 

 

 

 

 

 

 

練りボタン(樹脂・プラスチックボタン)

 

今、標準的に一番使われているボタンです。

 

いわゆるプラスティック製のボタンで、合成樹脂なので、どのようにも、柄や形が作れます。

 

私どもでも標準のボタンとして使用しています。天然のボタンは、どうしても色が限られます。

 

 

 

樹脂であれば、色も自由自在なので、様々なカラーがあります。お好きな色で合わして

 

みるのもいいんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

以上のように、ボタンについて、書いてみました。

 

たかが「ボタン」ですが、されど 「釦」です。

 

スーツやジャケットのオーダーの時の一つの楽しみにしてください。