2021.03.04
ロードハウス山内です。
ブログの内容を考えておりました。
お洋服屋さんとして皆さんの為になる情報をいろいろと考えたのですが、皆さんの欲しい情報を考えれば考える程に難しく、
やっぱり、僕のお話出来る内容ということで「ミシン レストアの勧め。」という お洋服屋さんらしからぬタイトルに成っております。
お話の流が気になってしまった方はコチラの以前のお話もご覧ください。
という事で、またミシンのお話です。
お付き合い下さい。
まず初めに、ミシンレストアのビフォーアフターの写真を前回からの使い回しの写真ですがご覧下さい。
Before
After
あとは、メッキパーツを磨いたりすると一層キレイだと思いますが、個人的に少し曇っているぐらいの方が渋いのでこの位が好みです。
通常なら部品の相互性や修理の話を書くのが役立つ情報だと思うのですが??
たぶん、極一部の方には役に立つ情報のはずです。
お洋服屋さんのブログですので、少し違った角度からミシンレストアのお話をしてみます。
今回、レストアしたミシンには少しヒストリー的なオマケ話が付いてきました。
そこまで凄い話ではまったく無いのですが、ご紹介します。
この持ち帰ったミシンの側面を拡大して見てみて下さい。
元々、岡山市内に存在していた山根ミシン工作所というミシン販売と定期整備をしていたお店のステッカーが貼ってあります。
山根ミシン工作所は、僕が専門学生だった頃に専門学校で使うミシンのメンテナンスをしに来てくれていた山根のおじいちゃんの所のミシンだったのです。
あの頃で、おそらく70歳から80歳近いご高齢だったように覚えていますので、今現在は廃業されていてこのミシン店は存在していません。
その後、山根ミシン工作所が廃業されて引き取られた先が今回の廃業された児島のミシン工場で、建物も取り壊すという事で、僕の友達が見つけてくれて「古いミシンが有りそうだよ。」と連絡をくれました。
頂いたミシンは、専門学生時代に僕が学校で使っていたヤマトDCY-100ロックミシンと同じモデルで、使用方法や簡単な整備の仕方、あと洋裁バサミの研ぎ方などミシンのメンテナンスや道具のメンテナンスのイロハを教えてくれた山根のおじいちゃんが取り扱っていたミシンの一つだと思うと、一層の愛着が湧きました。
なんだか偶然だと思いますが懐かしさと共に運命的な出会いをしたミシンなのです。
ミシン以外でもレストアには、その機械や物を単純に直して使うだけではなく、その物の持つストーリーも含めて楽しむという楽しみがあります。
今回は、少し違った視点で見る「ミシンレストアの勧め。」のお話でした。
物に思い出のストーリーを与えるという意味では、結婚式の新郎衣装などの記念に残る物なども素敵ですね。
お時間がよろしければコチラのブライダルオーダースーツの流もご覧ください。
御後が宜しいようで。
ではまた。