2020.12.24 ビジネススーツ
こんにちは、ロードハウス赤尾です。
今回はビジネスシーンで見かける機会が多くなった、ビジネスブラックスーツについて
お話したいと思います。
一般的に、私どもスーツ屋は、ビジネスでのブラックスーツの着用を勧めてきませんでした。
一番の理由は世界のスーツシーンでは、黒は、フォーマルのカラーであり冠婚葬祭以外では
一般的に着用しない為、グローバルスタンダードではないとの理由です。
外国の方から見ると、例えば空港で、日本人の黒っぽいスーツの集団が歩いていると、異様な光景に見えるとのことです。
また、この20年位の間就活用のリクルートスーツと言えば、黒のスーツというのが、一般化しましました。
このことも含めて、ビジネスの場面には相応しくないとのことで、
ブラックをビジネスで着用するのを否定してきました。
しかし、昨今、町のビジネスシーンでは、結構な割合でブラックビジネススーツの着用を見かけます。
しかも、明らかにリクルートではない方が多くいらっしゃいます。
という事は、私達の業界でも、ビジネス対応のブラッススーツを多くの店で販売しているということになります。
もちろん需要があるからだと思います。
話をもっと深くしていく前にひとつ、整理しておきたいと思います。
日本のフォーマルシーンで着用される。ブラックスーツ(礼服)につきましては、話が混同するといけないので
礼服のブラックです
この場合のブラック(ビジネススーツ)とは、異なるということを認識してください。
日本の礼服は、濃染加工という処理がされています。分かりやすく言うと、生地(糸)の芯まで黒く染め上げて
いるので、真っ黒にしています。 一方のビジネスシーンやリクルートで着られている黒は、生地(糸)の表面を黒くしているだけですので、黒さの質が異なります。
最も注意して欲しいには、黒が違うので、ビジネスシーンでの礼服の黒の着用だけは、しないようにしてください。
話をもどします。
ビジネスシーンでこれだけの方がブラックスーツを着用していることは、事実としてありますので、
日本国内では、ビジネスシーンでブラックスーツを着用することが、普通の事であると思われています。
なので、私達も変化対応し、ビジネスブラックも勧めていきたいと思います。
すみません、ブラックビジネススーツのサンプルがないので、写真はチャコールグレーになります。
私の記憶だと、今から20年程前に、当時サッカーの中田英俊がイタリアセリアAのローマで活躍していた頃です。
イタリア帰りの中田英俊が、当時まだ少なかった、けっこうなタイトなブラックのスーツかセットアップで、空港から
出てきた映像を見ました。
その時にメチャクチャ カッコええな~ って思ったのを覚えています。
この頃はまだ、リクルートスーツは紺が多かったように記憶しています。
しかし
そのころから、ビジネスブラックが浸透していったのかもしれません。
そして、そのころから、ブラックビジネススーツやセットアップは有りだったのかもしれません。
私も、クロのスーツやセットアップ、クロのジャケットなど、モードっぽさもあり、カッコイと
思うようになりました。20年も経過してしまいました。
また、写真も掲載できるようにしていきますね。
今後は、ビジネスブラックも、TPOに応じて、あっていいのではないでしょうか。
と今は思います。
ただし、やっぱり、外国に出張される場合と国内でも外国の方とお会いになる時は
ブラックスタイルを控えた方がよろしいかと思います。