2020.11.17
こんにちは、ロードハウス 赤尾です。
本日11月17日です、今例えばベスト付でオーダーをいただきますと、1月中旬のお渡しです。
スーツの上下でも、1月初旬のお渡しになります。
今さらながら、冬素材の話がしたくなりました。
このフランネルの話は、もっと前に書くべきでした、と、後悔しておりますが、・・・
でも、まだ、実際は新年明けてからも2カ月以上着ていただけると思いますので、
書かしていただきます。
フランネルや、フラノと言われる生地ですが、
そうです、この起毛した生地はなんといっても、暖かみの感じられる、柔らかく肌触りがいいのがいいです。
毛羽立ちのある紡毛を織って作られる為、独特の素材感があります。
そして見た目より軽い素材感、と保温性の高さが特徴です。
スーツはもちろんですが、ジャケット、パンツそれぞれ単品としても存在感があり、冬合わせるのに便利でもあり、
大変お洒落な雰囲気をかもしだします
フランネルの魅力はそれだけではありません。
例えば、生地はやわらかい雰囲気ですが、生地の芯はしっかりとしていて、長く着用いただいて、経年変化したと
しても、この暖かみのある経年変化を楽しむことができます。
通常のウーステッド生地(クリアカットされた)であれば、経年変化とともに着用できなくなりますが、
そこは、起毛生地の良さが長く楽しめます。
オールシーズン生地と違い、1年のなかでの着用期間は短いですが、その分長い年月楽しめるのが魅力です。
もう一つ、起毛しているフランネル生地は、柄もいい意味で、少しかすれて見えます。
そのため、クラシカルな英国調を出したい時に選ばれることの多いチェック柄やチョークストライプを取り入れても
派手すぎずもトレンドを意識したオシャレなスーツを楽しむことができます。
いいことばっかりお伝えすると、嘘くさいので、フランネル生地のマイナスポイントも書きます。
1・見てわかるように、起毛していますので、ホコリなどを、引き寄せ、貯まりやすいです。
⇒ 基本的には、着用したら、スーツにブラッシングしてください。
ほぼ、これで解決できます。 ただし、長期間寝かす場合は、ホコリをよく被るような状態では、保存しないでください。
2・毛玉、ピリングが発生しやすい。
これも、見て分かるように、紡毛素材の特徴ですが、摩擦に弱く、他の毛やホコリも付きやすい為に毛玉の発生が非常に多いです。特に、袖と前身頃がこすれる、脇の当たりは注意してください。
毛玉ができたら、無理やり手でちぎることは避けて下さい。毛玉取り器も怖い場合もあります。
一番いいのは、ハサミで丁寧に取り外しましょう。
そんな、あいきょうのあるフランネル生地。
まだ、ギリギリ間に合いますので、お試しあれ。 愛着がでてきますよ。