2020.10.19
こんにちは、ロードハウス 赤尾です。
今回は、スーツで表現する、表題の3つの言葉 「威厳」と「風格」と「貫禄」について書いていきたいと思います。
私自身、お客様と話をさせていただく場合、なんとなくこの言葉たちを感覚で使い分けています。
大まかに見れば、言葉の意味(内容)は大きく変わらないように思いますが、
まず、それぞれの意味を国語辞典で調べてみましたので書き出します。
1・威厳(イゲン) 近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。
2・風格(フウカク) その人の容姿や態度などに現れる品格。
3・貫禄(カンロク) からだつきや態度などから感じる人間的重みや風格。身に備わった威厳。
ついでに
4・品格(ヒンカク) その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。
なるほど、ニュアンスは思っていたことに近い感覚はありますが、
私は、強いイメージで表現する時、例えば、若いビジネスマンの自信をあまり持てていない方に向けて、
スタイルの提案をする時に、「威厳」という言葉使って、後押しするような表現で使ったりしていました。
「風格」は、落ち着いた雰囲気でしょうか、例えば、それこそ落ち着きがある紳士の方に向けて使っていました。
「貫禄」は、立場と人間的な余裕がある方、別の表現だと、「器の大きそうな方」に向けて使っていました。
今後は、「品格」もレパートリーに加えたいと思います。
皆様も上手に使い分けてください。
さて、話題をスーツに戻したい思います。
ご要望でお聞きする時もありますし、こちらからも、昇進されたお客様など、少し風格のある提案をさせて
いただく時、スーツでどのような表現をして表すのがよいのか・・・・ということですが、
一般的によく言われていることを、列挙しますと。
A・3つ揃え(3ピース)のスーツにする。
B・ダブルのスーツ(ダブルブレスト)にする。
C・ゆったりシルエット(クラシックなパターン)にする。
D・サイドベンツにする。
こんなところでしょうか。
こうやって見ていくと、イメージ先行のところもあるでしょうか。全て考察していきたいと思います。
A・3つ揃え(3ピース)のスーツにする。
確かに、日本ではベストを着用することで、威厳、風格が増すことはあると思います。
映画やドラマでの描かれ方も、あるのかな、
確かにベスト着用の方は、部長職くらいの役付の方が着られている事が多いです。
そして、着用する物が多くなると、重厚感が出てきます。これも一つの要因です。
合わせて、「きっちりしている」とか「お洒落」とかの印象もありますね。
ビジネスマンとして、有効である箇所は、大いにあります。
その為、今回のキーワードについては、私のなかで一番のおススメではあります。
個人的には、ベストスタイルそのものが、もっとビジネス日常的になればいいなと思っていますが。
B・ダブルのスーツ(ダブルブレスト)にする。
これも確かにありますが、イメージ先行のような気もします。
昔の昭和期のイメージが強いのではないでしょうか?
先程の3つ揃えにすることとカブる部分もありますが、ジャケットのフロントがデコラクティブ、つまり
デザイン性があり、重厚な感じがします。そこが、ポイントでしょうか。
また、着用人数が少ないこともあります。一般的に少ないスタイルは、それだけで、風格があったりします。
トレンドとして、少しずつ戻ってきており、今は、昔のシルエットと違い、タイトめで、スタイリッシュがいいので、
これも昔と違うということで、いいかと思います。
C・ゆったりシルエット(クラシックなパターン)にする。
これについても、確かにそうなのですが、結果こうなったっていうニュアンスが近いのではないでしょうか?
例えば、タイトなシルエットの場合、イメージは、「若い」「チャライ」「オシャレ」このようなイメージでしょうか?
この反対にあるところから、トラディショナルでクラシックなゆったりしたスタイルに、風格とか、貫禄が付いてきた感じに思います。
ただ、クラシックで普遍的なものは、また注目されており。例えばタックパンツなども増えています。
D・サイドベンツにする。
これは、ダブルのスーツのオマケのようなことでしょうか?
スーツの後が、橫で切れているのを、セクシーと捉えられる傾向もありますし、
ダブルスーツはほとんどサイドベンツですし。 個人的には好きです。
以上のように、「威厳」と「風格」と「貫禄」を使い分けながら、考察してみました。
一つの参考として、是非ビジネスシーンに活かしてください。
ありがとうございました。