2020.07.13 岡山デニムスーツ
長引く梅雨とコロナの影響で、気が滅入りがちですが、
皆様、コロナに打ち勝った時を想像して前向きにいきましょう。
そう思うロードハウス赤尾です。 (何事も落ち込み過ぎはよくないです。)
最近は、デニムの事がマイブームで、今回はデニム好きならよく知っているであろう、デニムの洗いのこと
を書いてみたいと思います。
『岡山デニム』の『デニムスーツ』にこだわった、『ロードハウス』の『デニムへのこだわり』が詰まった話しになります。
皆様知っていますか?
デニムは元々、織りあがった段階(生地)では、カッチカチの生地なのです。
ジーンズで、何の洗いも加工もしていないジーンズを見たり、触ったりしたことがあるでしょうか?
こんな感じのジーンズなのですが、
これは,織りあがったデニム生地をそのままの状態でジーンズにした製品です。
一般的によく言われる表現だと「生デニム」とか「リジッドデニム」(この言い方や状態も2種類に分かれるのですが、今回は省きます)という状態です。
生地の状態だとこんな感じです。
もともとは、デニムは織り上げる糸の段階で、織るときに安定するように糊(のり)をつけて、さらに織り上りの段階でも
生地を安定させるために糊がコーティングされます。これが、カッチカチの原因です。
ジーンズの場合であれば、このカチカチのまま製品にすることも多く、
特に、ご自分で履いた時のヒゲやハチノスと言われるアタリ(摩擦でのスレ感)や色落ち感を楽しみたい方などに好まれるのですが、
本来は、一度水洗いして、糊を落としてから、縮みなどもみて、履き込んでいくのが一般的ではあります。
ここから本題なのですが、「ロードハウス」がデニムスーツ等で使っているデニム生地の多くは、
原反(げんたん)や生地の段階で洗い、糊を落とした状態のものを使用しています。
写真では、違いが分かりずらいと思いますが、こんな感じです。
原反洗いとか生地洗いと言われるものです。
ジーンズと違い、通常のデニムスーツに使うデニム生地は、ジーンズのそれよりも薄く、スーツとしての柔軟性があるものが多くなります。
その為にも、生地の段階で柔らかくしておくものが多くなるのです。
そして、この後に紹介する、製品になってから洗う のと大きく違う点ですが、
1・生地の段階で洗うことで、生地の色落ちに色ムレがなく、きれいな状態であること。
2・そして、一度洗う事で、極端な今後の縮みがないこと。
3・柔らかく、すぐに着用できる。 これが利点です。
そしてこ、の状態がスタンダードです。
なので、私達は、この状態を一番のお勧めにしております。
ただし、デニムが好きな方は、製品洗いの物がいいと、言われる方もいらっしゃいます。
それは、製品になってから洗うことで、出来る風合いがあるからです。
場所の違いでの色落ち感やアタリが出た感じ、くたびれた感じです。
この風合いがいいと言われるのも分かります。
この製品洗いそのものにも、様々な洗いが存在します。
その洗い方によってまた、風合いや色落ちが大きく違います。
この洗いの違いは、またの機会に紹介させてください。
ロードハウスでは、この「製品洗い」も皆様の選択肢の一つとなるように、工夫をしてまいりましたが、
なにせ、製品を洗うのに、専用の機械で洗うのですが、
通常は、ジーンズのように量産の製品を洗うようにできているので、
ロードハウスのデニムスーツのように、一点一点をオーダーで、オリジナルで作っているものは、
なかなか安定して、製品洗いをすることが難しいのです。
今、お世話になっている、様々な人の助けをいただいて、安定的に提案できるように、体制を整えてる過程にいます。
また、きちんと紹介できる時がきましたら、紹介させていただきます。
ちなみに、『ロードハウス』で展開している、『オーダーデニムシャツ』は体制が整っているので、製品洗いをしています。
こんな感じ。
ロードハウスは、生デニムでも、生地洗いしたデニムでも、製品になってから洗う(製品洗い)でも、
満足してもらえるようにしていきます。
こうご期待です。