2019.12.24
令和元年ももう少しで終わりです。
やり残したことも多い、特に減量が出来なかった、赤尾です。スーツ屋として、あるまじき体型になってはまずいので、-4Kgがんばりたいなと思っています。
さて、皆様は、ハウンドトゥースという言葉をご存知でしょうか?直訳すると、犬の牙(歯)になりますが、これは、日本でいう、千鳥格子の柄を指しています。
ハウンドトゥース って言うと、なんか響きがいいですよね! そう感じるのは私だけでしょうか?
文字通り、犬の牙のようにも、鳥が飛んでいるようにも見えます。
この柄の歴史を調べると、発祥はスコットランドのローランド地方で、元来日本の家紋のように、氏族が異なるのを表すのに、スコットランドではチェック柄が用いられました。
代表的なものが、スコットランドのハイランド地方の「タータンチェック」(タータンののものが氏族の意味)なのですが、タータンチェックは対立をイメージする柄だそうです。反対にハウンドトゥースは、平和的な中立の意味合いが強い柄のようです。
ネーミングは、荒々しい感じですが、実際は、優しい意味の柄ですね。基本的には2色のツートンカラーで、交互に均等な柄の構成がそういったことを象徴しているのかもしれないですね。
このハウンドトゥースは、シャツやスーツ地の布帛(布の織物)だけでなく、カットソーやニットなどの、多様な衣料品やインテリア用品に用いられます。
そういった意味では、チェックの中で一番汎用性があり、カラーや柄の大きさによってバリエーションもありながら、存在感もある、特殊な柄と言えるのではないでしょうか。
皆様も、是非取り入れてみてはいかがでしょうか?
例えばこのスーツも細かいので、分かり難いにですが、ハウンドトゥース(千鳥柄)なのです。
このように、遠くからであれば、無地に見えます。近くで見てようやく分かる感じです。
トラッドな印象で、上品な感じに見えます。
これが大きくなるにつれて、印象もガラッと変わってきます。
柄が分かるくらいになると、
こんな感じで、クラシックな雰囲気を残しながら、スタイリッシュな雰囲気が出てきます。
さらに大きくなると、スターチェックとも言われ、
こんな感じで、かなり強い印象を与えます。ただ、嫌味ではなく、モードっぽい雰囲気です。
このように、取り入れる柄の大きさや小物を含むアイテムの使い方で、トラッドでクラシックでありながら、スタイリッシュになったり、印象的になったりと、様々な表情を見せてくれます。
少し前であれば、 年配の人が着用するイメージが強かった、「千鳥格子」ですが、
最近は女性もかなり取り入れるようになり、細かい柄だとボトムやシャツに多く、ニットや小物では大柄なども多いです・・
「ハウンドトゥース」として、年代を問わずにオシャレに着用できるようになりました。
皆様も、是非取り入れてみてください。