2019.09.10
こんにちは、ロードハウス赤尾です。
いよいよ本格的なスーツシーズンになりました。うれしいですね。おかげさまで、近々は連日忙しくさせていただいております。
今回は、ブレイシーズ(英語名)、サスペンダー(米語名)について、記したいと思います。つい先日店頭にて商談させていただいた、紳士の方なのですが、「今回は、ベルトループをなしにして、サスペンダー釦を付けてみる」との申し出をいただきましたので、便乗して、ネタにさせていただきました。昨今のクラシカルやトラッドな流れのなかで、この選択は、流石と思いました。
この紳士の方は、パンツの帯のサイドに尾錠もつけられましたので、きちんとウエストでとまるように、ジャストウエストで作らせていただくようにしましたが、本来のブレイシーズとしましては、「スラックスを肩で履く」といった感覚から、スラックスの股上もやや深く、ウエストサイズも少し大きめが一般的になります。
ただし、最近では、ジャストウエストも多くなっていますが、・・・
また、ブレイシーズですが、カジュアルな綿パンなどに着けるときは、クリップで止める仕様でもいいと思いますが、ウール素材、特にスーツなどの場合は、是非釦で吊るして履いてください。クリップで挟むと、生地が傷む原因となります。繊細なものなので、気を付けて扱ってください。今履かれてるスラックスにも、後から釦を付けることは可能です(基本はパンツの内側ですが、外につけてもOKです)。ブレイシーズを付けることを前提にしたパンツが一本あってもいいと思います。
では、ブレイシーズで履くことによって何が変わるでしょうか?
まずは、見た目の部分から。
最も大きなメリットは、きれいなパンツシルエットがだせることです。特に、少し大きめのウエストサイズの方などで、スラックスにタックを入れられている場合などは、余分なシワが入らないので、明らかに吊った方が綺麗なラインです。また、スラックスのウエストが合っていなくても、ベルトで縛ることがないので、ウエストに嫌なシワが入ることもないです。
そして、もう一つ大きな魅力は、ブレイシーズの色気です。
本来のブレイシーズは、Yシャツと同じように、昔は下着の認識でした。その為、スーツをベルトで締めて着用する前では、ブレイシーズが標準でしたので、ベストの下に着用して、表からは見えないようにするのが、礼儀でした。
もちろん、今では、シャツと同じように目立つスタイルもありです。
ただ、それでも、スーツやベストの間から少し覗くブレイシーズ、色気を感じませんか?チラ見せの美学とでもいいましょうか?
同感してくれる人も多いと勝手に思っています。
ただ、本来の姿としましても、原点を知るといった意味も込めて、一度皆様挑戦してみませんか?
思っているほど、敷居の高いものではありません。