2019.07.15
こんにちは、ロードハウス赤尾です。
先日、日本の就活の場において、男性・女性問わず、ほぼ全ての人が、黒のスーツを着て、黒の革靴を履いて企業説明会に行っているのは、外国の方から見ると、異様であり、日本人として恥ずかしい、と、批判している記事を目にしました。
なるほど、言いたいことは、分かります。でも、日本人として恥ずかしいは、言い過ぎだと思います。
確かに、日本のこのような文化に触れたことが無い人から見れば、違和感を持つと思います。
そしてそこから、「生真面目にビジネスの場でかたくなに日本人はスーツを着る必要があるのか」だとか、「企業に服装規定があるのは、日本くらいだ」などと、発展して、やや批判的な話題を出される方たちもいらっしゃいました。
ただ、私達日本人は、そういった事を理解して、その繊細さや真面目さで、今日の平和で、秩序のある生活を手に入れてきたことは理解して、そのことについては、「らしさ」として認識して欲しいです。
そして、私が思うのは、少しづつ相互理解して欲しいということです。
また、丸く収めようといいかっこして! と言われるかもしれませんが、
例えば、西アジア・アフリカ大陸の民族の中には、手でご飯を食べる方も多くいらっしゃいます。もし、私たちがなんの知識もなくそれを目の当たりにしたら、かなりの違和感を感じると思います。しかし、その国に文化なのだとすぐに理解して、同じように食さないにしても、相手の方への理解はすると思います。そこに基本的に嫌悪感は持たないのではないでしょうか。
服装も同じだと思います。単一的なスタイルがすばらしいとまでは言いませんが、卑下する必要まではないのではないでしょうか。
もう一方で、企業側も就活の服装に関して、寛容であって欲しいと思います。もちろん、短パン、TシャツでもOKにしろって言っているのではありません。
私服で会社に来社下さいなどの、文言を書いていらっしゃる企業もあるようですが、そのような企業でも、実際に私服(チノパン×カジュアルシャツ)で行かれた方が、面接で、真に受けてもらったら困るな、と批判されたこともあったようです。
大部分の企業では、服装に規定がなければ、寛容で内面を重視した採用活動をされていると思います。しかし、一部の企業では、服装規定がないと記入してあっても、実際は採用基準に含まれていたりすることもあるようで、そのことが、このような事態を招いています。
このような、状態から、少しづつお互いが本当の価値を理解できれば、溝はなくなるのではないでしょうか。
ただ、生真面目な日本人は、基準をクリアしたとしても、圧倒的に黒いスーツでの就活が多いと思います。そして、私も学生から就活スーツを依頼された時、黒をお勧めします。もちろん、ご意向を伺い、話しを聞かせて頂いてからですが、
私たち日本人は、ほんの150年前に開国して、ヨーロッパのスーツ文化を受け入れ、リスペクトしてきました。
そして、日本のビジネスフォーマルとして、根付いてきました。相手を受け入れ、順応してきた、日本人のいい所だと思います。
職場での服装について、基本的には、あいまいな言い方になってしまいますが、TPOに合っていればいいと思っています。
ただし、ヨーロッパをリスペクトして日本で発展してきた、スーツ文化もあります。
このことを楽しんで、ビジネスパートナーとして、お洒落として、幸福として、培ってきた文化です。それを私たちは、「かっこいい」と思っております。この文化そのものは、大事にしていきたいです。