スーツ、夏のお手入れの事

2019.07.08

スーツ、夏のお手入れの事

こんにちは、ロードハウス赤尾です。

ここ岡山は、雨の降らない梅雨空が続いていますが、

いつ、大変な状況になるかもしれません。

備えあれば、憂いなしですね。

 

梅雨が明けると、本格的な夏の到来です。

長期予報では、今年は残暑が長そうとのことです。

うんざりしそうですが、楽しい事を見つけながら、

付き合っていきましょう。

 

 

夏の間は、クールビズもあり、スーツでの着用機会は

減ってきますが、ただ、パンツは毎日着ますよね。

ジャケットも、着用機会の多い方もまだいらっしゃいます。

 

そんな方々に、日々の手入れの勧めです。

 

とは言っても、

私は、無精で、マメではないので、そんな私でも、続くことを紹介したいと思います。

ルーティンとして、して頂きたいことの重要度の高いものから紹介いたします。

 

1・必ず「ローテーション」で着用しましょう。

夏に限ったことではないのですが、スーツ(パンツ)には「休息日」が必要です。

できれば、「中2日以上」の休息日を作ってあげて下さい。

 

スーツは、シワや汗なのの湿気などから、回復させる時間が必ず必要です。

連続して着用しないことは、頭に入れておいてください。

「人も適度に休みましょう」

 

2・着用後は、出来ればブラッシングして、

必ずハンガーにかけましょう。

 

特にジャケットは、肩や首回り、衿周りなどが非常に型崩れしやすいです。

この場合のハンガーは、薄いプラスチックや針金のハンガーはやめて

肩のしっかりしたハンガーにして下さい。そうしなければ、効果は半減します。

合わせて、ポケットの中は必ず出してください。

 

 

ブラッシングすることの意義は、その日に付着した、ホコリや臭いなどを

払い、そこからの、湿気によるシミやカビ・臭いの繁殖予防とシワの回復の手助け。

また、毛の流れを整えることでのツヤ効果などがあります。

 

3・しばらく着用機会のないスーツは、クリーニングした場合は、

後に入っている、ビニールからは出して、

湿気分を取り除いてから、スーツカバーなどに入れて保管してください。

防虫剤などで、防虫もしてください。

湿気によるカビの発生や、虫食いなどは、みなさんイヤだと思います。

 

クリーニングをしていただいてもいいですが、逆にクリーニングのし過ぎは、

生地が傷む原因となり、寿命を短くします。ほどほどにしてください。

 

次に、不測の事態が起きた時についてですが、

 

4・汗をいっぱいかいた場合。

汗は、異臭やカビの原因になりやすいので、早くなんとかしたいですよね。

特に、汗や体臭などの身体からでたものは、油で洗うドライクリーニングでは落ちません。

水洗いができればいいのですが、一般的なスーツは危険ですので、やめましょう。

となると、まず最初にやることは、汗を吸ったと思われる箇所に対して、濡れタオルで、

トントンとたたくようにして、汗を落としていくことです。特に衿元や脇、背中など、を中心に。

次にできることは、通気性のいい場所で休ませてください。

それだけでも、するのと、しないのとでは大違いですよ。

 

5・雨に濡れた場合。

汗同様に、早急に手を打ちましょう。

今度は、乾いたタオルで叩いて、できるだけ水分を抜きましょう。

そして、通気性のよい場所で、乾かします。

この時に、木ハンガーの場合はそのままでいいですが、

プラスチックのハンガーの場合は、タオルを巻いてあげると早く乾きます。

間違っていけないのは、乾く前にクローゼットにしまうことです。

一番のカビの原因です。

 

6・シミ、汚れがついてしまった場合。

一番は、ぬるま湯で濡らしたタオルで叩くように汚れを落とします。

こすることは、必ずしないようにしてください。

ドロなどの汚れによっては、乾いてからはらった方がよい汚れもあります。

その他は、汚れによって適応する洗剤などが違ってきますので、

調べて、対応されることを勧めます。

私の場合は、よく分からない場合は、クリーニングに相談します。

 

7・臭いがするようになった。

臭いっていうぐらいですので、やっぱりクサい系が多いです。

臭いは、今までとは逆で、蒸気などで、水分を与えると、一緒に蒸発してくれたりします。

スチームなどで、蒸気をあてることをお勧めしますが、それでも、取れない場合は、

消臭剤のスプレーなども効果があります。

特に自分のにおいは、自身ではなかなか分からないものです。

親しい人に定期的に聞いてみるのも、手段としてはアリです。

 

こんな感じに、夏により手入れが必要なポイントを書いてみました。

 

特に1・2の項目は守ってよることにより、スーツの寿命が倍違ってきます。

 

手入れは、なかなか手が回らないなど、厳しい場面もあるかと思いますが、

せっかく作っていただいた、スーツです。少し愛情を持って接してやってください。

それだけでも、少し違ってくると思います。

 

私たちは、商売をしていますので、

本来であれば、どんどん新しいスーツを作っていただい方が、店としては儲かります。

 

しかし、私たちは、気に入っていただいたスーツは、長く大切に着て頂きたい想いの方が

強いのです。

そして、その愛あるコレクションを増やしてください(笑)