2019.06.30
こんにちは、「ロードハウス」赤尾です。
今週は、ようやく岡山も梅雨に入りました。私はと言うと、ベストを着たまま、雨に濡れるという
失態をしてしまい、あわてて脱いで、背表からスチームをあてて、なんとか、跡が残らないように事なきを得ました。
皆様も、ベストの背表(キュプラ)には、ようよう注意してください。雨などで濡れると、跡が残ってしまいます。
季節的に、ブライダルなど、フォーマルウェアの出番となる機会が増えてきました。
最近よく考えるのですが、フォーマルウェアの正解って何でしょうか?
特に日本のフォーマルは、
日本の伝統的な礼儀作法や服装と、欧米のフォーマル形式が融合した和洋折衷になっています。
このことが、さらにややこしくしていますが、
フォーマルウェアとは? 日本フォーマル協会の定義では、
「公式の場から社交の場のフォーマルな場において、相手を敬い、思いやる心の表現として着分ける衣装の事」
となっています。
場面に応じた、服装で参加しましょう。それが、思いやりそして、共通意識の表現として正しいです。
って感じでしょうか。
もちろん、正しい考え方だと思います。だからこそ、ドレスコードが成立するのです。
このウェアを着ることが、最も正解に近いですよ、といった基準は確かにあります。
私も、その基準をもとにお客様に話をしています。
しかし、色々考えていくと、そもそも「不正解」を問われると、
そのものが無いのではないでしょうか。
一番は、
着る本人が、「どのように見られたい」か? 「どのように思われたい」か? セルフプロデュース
周りの人達が、「どのような服装でいて欲しい」か? 「どうあって欲しい」か? 期待に応える想い
この2点かな?だと、思います。
もう、十数年前の話ですが、アメリカの「アカデミー賞」の授賞式で、
周りは、ほとんどの俳優が、「ブラックタキシード」(ディナージャケット)で参加しているなか、
ブラッドピットは、ジーンズ姿で登場しました。周りとのギャップは大きかったですが、
テレビで見た私は、かっこいいな! 流石だな! らしいな! って単純に思っていました。
これが、「いい」 とか 「わるい」 とかは、人によって違うと思いますが、
ご自身が置かれている「立場」や「人となり」をきちんと、プロデュースして臨むことが、
フォーマル かなって思います。
そして、それを服装として形にすることが「フォーマルウェア」ではないでしょうか。
例えば、
貴方が、独身で、ゲストハウスウェディングに新郎友人として、招待された場合、
参列する服装によってイメージは違ってきますよね、
1・ビジネススーツ兼用のスーツ ⇒ マイペース、協調性、落着き、堅実、 そんなイメージでしょうか。
2・3ピーススーツ ⇒ 華やか、こだわり、思いやり、信頼、正統派、 そんなイメージ。
3・デニムスーツ ⇒ 個性的、目立つ、おしゃれ、積極的、 そんなイメージに思います。
全部、正解です。だからこそ、自分がどうありたいか?を思って、表現してください。
そして、あなたの周りの人達も、期待に応えてくれると、それを喜ばしく思うものです。
ご自身のイメージをここで変えたい! と思われれば、変えてもいいんじゃないでしょうか?
色々なことを意識すると思います。
新郎新婦・会場の雰囲気・親戚・もちろん新婦の友人 など。
新郎の先輩や上司の参列ならどうでしょうか?
ブラックスーツに白ネクタイ。 もちろん正解です。
これに、ベストをプラスして、タイをシルバーに変更、一気に華やかさが増します。
あえての、ネイビー3ピーススーツ 、こだわり、や、おしゃれ感 がアップします。(落着きはダウン。)
そんな事を話しにきませんか?
ご自身にとって有益であり、満足でき、ライフスタイルを豊かにする。
それが、周りの人達も「笑顔」にする。
そのような、フォーマルを心掛けていきたいものです。
そして、そのお手伝いをしていけたらと思います。
一点だけ補足です。告別式等の弔事の時は、
やっぱり、日本独自の黒(濃染加工)の礼服(喪服)に黒ネクタイが正解だと思います。