2019.01.29 ビジネススーツ スラックス
今月は撃破多数でした。
スラックスのお尻が破れたり、ボタンが外れたり、ポケットを引っかけたり。
お直し依頼を多く感じました。
山内です。
特にスラックスはプレッシャーのかかる部分が多く負傷率が高いですね。
ロードハウスとしても激務のポジションには武装をさせていますが、
持久戦でやられたり、新兵器で叩かれたりしています。
補強として良く使われる仕立てにカンヌキ止めという補強が有るんですが、力がかかって裂けそうな所などを糸で補強する事をいいます。
ご自身のスーツを見て頂くとポケット口の端や前立てファスナーの明き止まりなど
補強が入っていませんかね。
こんな仕立てです。
カンヌキ止めも沢山のバリエーションがありまして、玉縁ポケットの端に多く入れられるDカン止めや裏地など薄い素材には広範囲に補強が入る三角形のトライアングルや日本の和裁から生まれたと言われる松葉カンヌキ止めなど、先人のテクニックが生んだ優れた補強です。
ですが、任務は過酷。
激戦に敗れたスーツはロードハウスまで搬送してみましょう。
まだ助かる見込みがあるかもしれません。
衛生兵からは以上です。