お子様に良い教育環境を整えてあげるために家族で臨むお受験。
父親としてTPOをわきまえたスーツスタイルで臨みましょう。
父親の服装で一番大切なことは「お子さまのお受験校に対して敬意が伝わる」装いをすることです。
・受験校の雰囲気と校風に合わせること
・知的、誠実、清潔感を感じさせること
・華美にならないこと
■スーツの色柄
主役であるお子様の引き立て側としてのスーツの基本色は、落ち着いたダーク系のカラーですので、グレーやネイビーがお勧めです。
母親のお受験スーツは濃紺が多く支持されているので、奥様も濃紺のスーツではないでしょうか。
その場合、お父様も濃紺にされておくとご家族全体の統一感が出るのでオススメです。
濃紺(ネイビー)は、清楚や信頼、深い知恵を表すフォーマルなカラーです
出来れば、柄が入っているよりも無地の方がフォーマル度が高く好ましいです。
柄の場合は、無地柄やシャドーストライプなど遠目には無地の様に見える程度の控えめな柄をご選択ください。
濃紺(ダークネイビー)無地
■スーツのデザイン
スーツの正装は、ベスト付きの3ピーススタイルですが、面接官によっては「偉そう」と捉えられる事もあるのでおススメしません。
ダブル仕立のスーツも貫禄を感じさせるスーツなので、面接の場面には相応しくありません。
シングル2ボタンスーツ上下
なお、きちんとした服装ということで、礼服(ブラックフォーマル)を思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、お受験には不適切です。
黒色のビジネススーツも礼服=喪服を想像させるので相応しくありません。
■シャツ
ワイシャツは、基本的には無地の白を選んでください。
エリは定番のレギュラーカラーか、もしくはワイドカラーです。ボタンダウンはカジュアルな印象になるのでNGです。
白無地のレギュラーカラー
■ネクタイ
ネクタイは派手なものや目立つものでなければ色は問われませんが、紺系の無地が一般的です。迷ったらスーツと同系色でまとめましょう。
濃紺スーツにブルーのネクタイが最強です。スーツより少し明るめの色だと爽やかな印象です。
柄の場合は、レジメンタルや小紋柄程度の落ち着いたデザインを選びましょう。
幅が細すぎると、モードっぽくなり雰囲気が軽く見えますので、7,5~9cmくらいの幅でご選択ください。
スーツより明るめの紺(ネイビー)無地
■靴
基本は黒のひも付き革靴。
紐のないスリッポンタイプのデザインや光沢の強いエナメルなどはNGです。
黒色のストレートチップ革靴
しっかり磨いて準備しましょう!
オーダーシューズの取り扱いもございます
■ベルト
ベルトは靴と色&素材を揃えるのがセオリーなので、装飾などの無い黒革をご準備ください。バックルはシルバーが相応しいです。
黒色の革ベルト
■靴下
お受験会場では、ご両親は室内履きを履いて着席しての待ち時間が多くあるので、足元は面接官に意外と見られています。
男性のズボンの裾からスネ(肌)が露出していては、一気にだらしない印象に。
靴下は必ず丈が長めのロングホーズをご用意ください。
色は、スーツに合わせて無地のダークカラーで揃えるのがベターです。
ダークネイビー無地のロングホーズ
お持ちの靴下を着用される場合は、汚れやヨレをチェックしておきましょう!
ご家庭の生活環境がにじみ出ることもあります。
■派手なスーツ
太めのストライプ柄や、格子の大きいチェック柄、光沢感の強いスーツなどはNGです。
そして、上下揃いのスーツが基本ですので、ジャケパンはNGです。
■サイズが合ってないスーツ
スーツスタイルで一番重要なのは、サイズ感です。
色柄よりも、「自分の身体にフィットしているか」「自分の立ち姿をスマートに見せてくれるか」。
ぶかぶかやぴちぴちのスーツを着てる様では、子供に良い成長環境を用意出来る父親として思われないどころか、本人が成熟出来ていない子供のように思われかねません。
確実に、お受験ではマイナスです。
■ごついアクセサリー
アクセサリーは結婚指輪だけにしてください。
お財布をポケットに突っ込んでスーツの形が崩れてしまうことも見苦しいのでお気を付けください。
面接のご担当者からこのようなお話を伺いました。
「一番需要なのはお子様の資質ですが、ご両親がどのような感覚をお持ちかは気になります。ご両親の感覚はお子様に引き継がれますので。」
「常識や節度は気になるところですので、服装についてはそこを見ることになります。」
「考査では『成育環境として家庭の調和はとれているか』という視点でお父様やお母様を見ます。」
つまり、服装でいうと、
①父親母親それぞれが一般常識/良識のある服装をしているか
②夫婦2人の装いがつり合っているか
この2点に留意する必要があります。
①は、上記ポイントを守っていただければ大丈夫です。
その上で、②の奥様の服装とのバランスを配慮して下さい。
例えば、お受験スーツの定番の濃紺スーツを父親&母親が着る際に、トーンが似た紺色であったり、質感が似ている生地であったりすることに留意すると、バランスがとれている両親という印象になります。
父親としてしっかり準備をして、お子様のお受験をサポートしてあげてください。
お子様のお受験のタイミングで、新しいスーツをオーダーでご検討の際は、お気軽にご相談下さい。
どのような校風でどのような募集要項の学校に受験するのか?
パートナー(母親)はどのようなスーツを着るかの?
お受験後はどのような場面で着る用途があるスーツなのかなど伺いながら、父親がお受験に着るスーツに相応しく、その後も着続けられるスーツをご提案させていただきます。
そして、貴方の身体に沿わせたサイズで、立ち姿がスマートに見えるスーツを仕立てさせていただきます。
オーダースーツは、仕立て上がりまで1か月~2か月の期間を頂戴しますので、ご相談だけでもお早めに。