私たちは、

ただトラウザーズを作るのではなく、

“トラウザーズのある生活”を作る。

そんな思いから、

OKAYAMA DENIM TROUSERSは、素晴らしいテーラリング技術が生きた時代のトラウザーズを紐解き、現代の日常服としても魅力的に着てもらえるトラウザーズスタイルの製作と提案をおこなっています。

英国紳士たちのライフスタイルや空気感、トラウザーズとしての扱いやすさと、着ることで気分が高まるような魅力をトラウザーズのディテールに落とし込んでいます。

また私たち、ビスポークテーラーの特徴として、数多くの人と対話することと同時に骨格を含めた体型を研究し、パターンをつくり上げてきた蓄積を生かし、履きやすさと美しいシルエットの対局する要素を備えるトラウザーズづくりを心がけています。

OKAYAMA DENIM TROUSERSは、「自分たちが本当に着たい服を作るブランド」というコンセプトをベースに、トラウザーズのある生活そのものが価値になる、そんなものづくりを目指しています。

私たちの仕事、テーラリング

OKAYAMA DENIM TROUSERS」の拘りの一つテーラリングや縫製に関して紹介します。

対話によるサイズ感以上の着心地

着心地と美しいシルエットのバランスをとる為には、体に対して洋服に適切なゆとりを持たせる必要があります。

オーダーの製品では、体の骨格や各部位の筋肉の付き方によって適切なゆとりと体型補正によるパターン修正を施す事で体に沿った美しいシルエットを追求しています。

ですが、シルエットや着心地の良さと言うものは着る人によって大きく異なる物です。

対話の中で着る方が求める物が何なのか、どのように再現するかは話し合いの中で深めいけます。

細かな細部処理

私たちの製品の基礎となる部分として、サイズ感やパターンも大切です。それと同じレベルで製品そのもの品質も重要だと考えています。

着用して気になる縫い代のごろつきや糸始末を初めとする細部の処理はテーラリングの要です。各工程の終わり事に「アイロンプレス」や「糸つみ」の積み重ねで日常生活の中で長時間着ていても気になる箇所が少なく生活に溶け込んだ空気の様な洋服になると考えています。

また、縫製の品質を保つ事で、張り越しの有る固い素材や「とろり」と甘い肌に馴染む柔らかい素材のそれぞれの良さを仕立てが邪魔する事なく感じてもらえると思っています。

トラウザーズとしての機能美

トラウザーズとしての機能美にも惚れ込んでおり、デニムで出来たボトムスを想像する時に一番に思い出すのがリーバイスなどを始めとする5ポケットのジーンズでしょうか。

 

私も大好きなジーンズですが、元をたどればイギリスで生まれたトラウザーズを、アメリカで金の採掘をする労働者たちに、丈夫で汚れの目立ちにくい色に染めた素材のデニムに置き換え、リベットを打つなどの補強を施したトラウザーズをジーンズとして売りだし、広まっていった歴史が有ります。

 

このボトムスの歴史的転換期にジーンズの耐久性向上と量産化に合わせ、デザインをシンプルにまとめた事によりジーンズにはトラウザーズのおおくの機能が簡略化されていますので、いくつか見てみましょう。

ダーツといせ込み

体の丸みを表現する為にジーンズでは、バックヨークを切り替える事により体に馴染ませています。

 

ですが、バックヨークの切り替えだけでは腰に添わせるのは難しく、深くしゃがみこんだ時など、腰の部分が大きく開き、ズレ落ちてしまうと思います。

トラウザーズの場合は腰の部分にはダーツといせこみが入れられており腰に沿った作りになったいます。

タック

クラッシックトラウザーズにはタックが入ります。

このタックも椅子に腰かけた時など、太もも周りが広がり窮屈感を軽減させてくれる機能があります。また、立ち上がった時には生地が重なり美しいシルエットを生みます。

膝裏

ジーンズでは省かれているパーツの一つとして、太ももから膝にかけて張られた裏地があります。

この裏地は足を曲げる時、膝を滑らせて足を曲げやすくする摩擦軽減の機能を持っています。

 

同じボトムスでも、こんな隠れた違いがトラウザーズにはたくさんの機能美として隠されています。

ジーンズの武骨な良さも素敵ですが、作り込まれたトラウザーズの面白さにも触れて頂き、ジーンズのご先祖、

トラウザーズの魅力も感じてもらえればと思います。