スーツには「スーツの正しい着こなしルール」が存在します。
社会人として大先輩である面接官はスーツを着慣れており当然スーツの正しいサイズ/ルールも知っていますから、ルールに反しておかしな着こなしをしてる若者には「分かってないな・・・」と瞬時に判断され印象も悪くなってしまうでしょう。
そうならないために!
リクルートスーツとして正しいスーツを選び、正しいサイズを選びましょう。
現在のリクルートスーツの定番は黒色です。自分だけ悪目立ちしないためにも黒色を選んでおくのが良いでしょう。2着用意する場合、2着目は濃紺がオススメです。
3ボタンでもNGでは無いのですが、現在はリクルートスーツ/ビジネススーツとも2ボタンが一般的で、企業担当者も他の就活性もほとんど2ボタンを着ているはずです。
自分だけ周囲と違って何だか違和感をもたれるよりは、2ボタンのジャケットを選んでおく方が良いでしょう。
ダブルのスーツは軍服由来のデザインなので堂々たる気風が漲うため、一般的には注目を集める立場や社会的地位のある人が着るのが相応しいデザインです。くれぐれも就活用には選ばない様にして下さい。
【MEMO】
スーツ着用時には「アンボタンルール」というルールがあり、上のボタンのみ留めるのがルールです。下のボタンはあくまでも飾りのため、開けておくようにしましょう。
背面の切れ込み(ベント)は、真中に1本のセンターベントとサイドに2本のサイドベンツがありますが、センターベントを選びましょう。サイドベンツは少しカジュアルダウンした印象となります。
裾の仕様としてシングルとダブルがありますが、フォーマルシーンで定番とされるシングルの方を選んで下さい。
自分の身体にフィットした正しいサイズを着ることが好印象を与えるポイントです。最低限、この5か所だけはきっちり合わせましょう!
「スーツに着られている」感が一番出るのは肩幅が合ってないときです。大きすぎるとだらしがない印象を与え、小さすぎると生地が突っ張って背中にシワも寄入り窮屈な印象を与えます。
肩先を「指でひとつまみできる」余裕があるのが適正サイズです。
ボタンを留めてにぎり拳が入る余裕があるのがベストなサイズ感です。
細見のシルエットが人気ですが、ボタンを留めたときに大きくシワが入るような場合はサイズが合っていません。逆に大きすぎる場合は、横から見た時に膨らんで見えて野暮ったい印象になってしまいます。
ヒップがぎりぎり隠れるくらいの長さがベストバランス。短い方が、一見スタイリッシュに見えるかもしれませんが、ビジネスの場ではカジュアルすぎる印象を与え、マナー違反になります。また、長すぎると野暮ったく映ります。
ジャケットの袖丈は手首が目安。
インナーのシャツはそれよりも長くし、真っ直ぐ立ってヒジを伸ばした状態で、ジャケットの袖口からシャツのカフスが1~1.5㎝覗くように着るのが正解です。
なぜ「スーツの袖からシャツの袖を出す」というルールがあるのか?
もともとシャツはジャケットを汚さないための下着として開発されました。シャツの襟がジャケットの襟よりも高いのは首まわりの汚れ防止です。袖も同様で、ジャケットの袖よりもシャツの袖を長くして肌が直接スーツに触れない様にしたのです。シャツは汚れから簡単に洗えますが、ジャケットは簡単には洗えませんから(特に中世では)。
靴を履いた状態で真っ直ぐ立ち、靴の甲に裾が軽く当たるくらいの「ハーフクッション」か、裾丈が長めで裾に一折りできるくらいの余裕がある「ワンクッション」が適しています。
裾が靴の甲にあたらないような短すぎる長さはカジュアルすぎ、長すぎるとだらしなく見えてしまいます。
どうでしょうか?最低限サイズを合わせるべきたったの5ヶ所ですが、この5ヶ所だけでも、既製品でぴったりのスーツを見つけるのは難しいと思います。
スーツのことはスーツのプロに任せて時間を有効活用しませんか?